あい | |
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角川春樹事務所 |
齢73歳にして、北海道開拓を志した医師・関寛斎。藩医師、戊辰戦争における野戦病院での功績など、これまでの地位や名誉を捨ててまでも彼は、北の大地を目指した。そんな夫を傍らで支え続けた妻・あい。幕末から明治へと激動の時代を生き、波乱の生涯を送ったふたりの育んだ愛のかたちとは―。妻・あいの視点から描く、歴史上に実在した知られざる傑物の姿とは―。愛することの意味を問う感動の物語。
amazonより引用
高田郁先生の最新刊です。ふふふ、私の蔵書には著者サインが。。。宝物です。
著者初の実在の人物を追った歴史小説です。
長い時間を描いているので文体が「みをつくし」などと違いますが、やはり根底には
作者のあたたかい眼差しがありました。
主人公を表だって歴史の資料に残っていない「あい」という女性にしたのは医師である
関寛斎の言葉「婆はわしより偉かった」だったそうです。
この寛斎という人物、歴史にも名を残すような偉大な方なんですが、おいおいそっち行っちゃう?!と
いう道を選んでしまうような人なんですが、その一番の理解者が妻・あいだったのでした。
本筋には関係ないんですが、関寛斎を支援するのが「稲村の火」のモデルとして知られる
ヤマサ醤油の当主だった濱口梧陵。調べてみるとヤマサ醤油って醤油だけじゃなく医薬品も
作ってるんですね。
【以下はネタバレ見たくない人は閲覧禁止】
で、ですね。読み終わってから関寛斎のことをwikiで調べたんですよ。
ちょっと哀しい。うーん、やっぱりあいがいないとダメだったんですね。