丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫 お 37-58 十二国記) | |
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新潮社 |
12年ぶりの「十二国記」シリーズ刊行。待ちに待った。新刊です。
…が、短編集でした。王を描く本筋ではなく、その他の物語。
どれも、国が傾いているときの民に近しいものや民を描いています。
為政者の姿勢や国として罪を裁くことなど、ファンタジーの世界を借りて現代を描いているのかと思ってしまいます。
絶望へと向かう世界を丁寧に丁寧に描き、架空の設定リアリティを持って迫ってくるのです。
うーん、ますます刊行予定の長編が待ち遠しい。やっぱり空駆ける麒麟に会いたい!