つゆ雨や 山アジサイの 花雫
馬糞 Bafun
二番夏至の朝も梅雨空である。
湿ってはいるが、降らない。
今年の雲は、よく絞ってから干しているようだ。
梅雨はうっとうしいというが、アジサイの花はきれいだ。
雨を喜び、日を喜ぶ。
まさに、常勝思考の花である。
逆境を楽しむ境地とは、そこから栄養を吸収する意欲であろう。
【青年期の悩み・・・アイデンティティの獲得について】
青年期はアイデンティティの獲得に悩むという。
アイデンティティとは、自信である。
自信がなければ、使命感も育たない。
自信を得るには、いい試合をすること、試合に勝つこと、逆境を乗
り切って学びを得ること、そうしたチャレンジから獲得するものである。
ゆえに、案ずるより生むが易しである。
青年期の悩みとは、優柔不断のことであろうと思う。
潔く、困難と思えることを片っ端から片付ければ、アイデンティティ
なる自信は、確実に人生の石垣を築いてゆくであろう。
そこにこそ、志は芽生え、育つものである。
思い描くのが志なのではない。
青年よ、何をやっていいか分からないという前に、試練に咲く花を
めざすことだ。
うっとうしい季節にしか得られない試練があるものである。
うっとうしい季節こそ、恵みの雨が降るものである。
まず、チャレンジャーになることだ。
戦歴を重ねたチャレンジャーに与えられる褒美こそが、アイデンティ
ティであり、自信と、志であると思うのだ。
下積みの努力をしなければ、自信も、志も、得られないということで
ある。
梅士 Baishi