落ち柿の 見上げし枝の たわわかな
梅士 Baishi
昨日は読書どころではないストレスを感じて、家を
飛び出した。
折角出たのだから、せめて若杉山に登ろうと思った。
普通に登れば90分で登れる。
歩き出してみると、新たな季節の発見があるもので
ある。
熟した柿が道に潰れていたので、食べ残しかと思っ
たが、見上げてみると、手の届かない柿の木に赤い
実がたわわに成っていた。
柿が熟し始める季節になったのだ。
山道に入ると、柿の葉の落ち葉が芸術的な色合い
を見せている。
芸術の秋でもある。
一日を費やして山歩きをするというのは、仕事や読
書を棒に振っているのではなく、いわば兵站であり、
秘策というべき効果があるものだと実感する。
若杉山は標高681mに過ぎない低山とはいえ、標
高20mほどの街から登るのだから、結構、息の上が
る山である。
頂上まで車道が通り、山頂にはテレビ塔が立って
いる無粋な加工には興ざめするところがあるが、樹齢
千年を超す杉の古木が立ち並ぶ山中には、苔むす
神秘が漂っている。
登山道は整備されているものもあるが、突然道が
途切れていることも少なくない。
そうなると、引き返さなければ遭難である。
かくして、昨日も、ブッシュに活路を求めて脱出を
試みるという予定外の冒険となった。
ああ、ピッケルを持っていてよかった・・・。
トレッキング6時間、3万歩、さすがに膝に来る。
しかし、いつもは2、3度小用に起きるというのに、
朝方6時まで熟睡だった。
筋肉痛もさほどない。
日頃のジョギングの成果だろう。
ロコモティブシンドロームのコマーシャルがあるが、
サプリメントの宣伝である。
運動不足が最大原因であると伝えるべきなのだ。
ロコモティブとは運動機器障害症候群のことである
が、大概は老化による関節痛、骨粗しょう症、筋肉の
劣化による歩行能力の低下という問題である。
結果、転びやすく、骨折しやすく、寝たきりになりや
すいという危険が高まる。
そこで、「コロブティブシンドローム」とも言われる。
75歳を過ぎると途端に滑って転んで骨折するとい
う事件が多発する。
ご無沙汰していた叔母からカステイラが送られてき
たのでお礼の電話を入れると、なんと三か月間入院
していたという。
今は、リハビリの優等生だという。
真夜中に家の中で滑って転倒し、背骨を骨折した
まま、朝まで我慢していたという。
げっそり痩せたが、今は自分で注射しながら、骨を
強化する治療とリハビリでかなり良くなったと言うが、
回復には2年もかかるそうである。
コロブティブシンドロームの最大原因は、運動不足
である。
骨密度を下げない運動と栄養が大切である。
テレビ体操などの、ストレッチを中心とする体ほぐし
運動と、毎朝30分程度の早歩き散歩というメニューが
標準的だろう。
人間、死ぬまで元気、元気に死ぬことが幸福なの
である。
そのためには、毎日の運動が欠かせない。
人間の体は運動体として作られていることを忘れ
てはならない。
日本独立宣言・神聖九州やまとの国
幸福実現党応援隊・中村梅士党