チェンマイのインターナショナルスクールにて
合掌の チェンマイに明け 春の頃
馬糞 Bafun
タイ北部の古都チェンマイを訪れたのは3月頃だった。
バンコクから飛行機で1時間あまり、さらに山間部を
バスで1時間以上かかったように思う。
そこは、タイの植物に覆われたカナダのようだった。
タイ各地に、欧米風のインターナショナルスクールが
たくさん作られている。
98年頃からだという。
もちろん、教えるのは欧米人であり、言語は英語であ
る。
広々としたキャンパスに寄宿舎やスポーツ施設も整い、
伸び伸びとして勉強するのである。
視察に熱心だったのはチャイナだった。
確かに、タイの大学にもたくさんのチャイニーズが来
ている。
環境がよく、学費が安く、インターナショナルだから
である。
これに対して、日本は無関心といってよい。
何しろ、アジアとして学んだのは、「中国」だけだか
らである。
タイもインドネシアも、ラオスも、カンボディアも、
マレーシアもブルネイもミャンマーも、歴史のある国と
して学んだことがない。
ところが、欧米は、投資先としてのチャイナに危険を
感じてい、すでにリスクヘッジしているのだという。
タイが欧米化の拠点として選ばれたということだろう
か。
日本政府も教育機関も、もっと、タイ・インドネシア
には関心を持って、絆を太くしなければならない。
そこにあるのは、食材だけではない。
貴重な人材の宝庫であることを忘れてはならないので
ある。
21世紀は東の国、日本が世界をリードする世紀となり
たいものである。
アメリカンスクールの寄宿舎
ところが、どうしたことか。
約束したはずの志は、引きこもりの少年のように、島
から出ようとはしないのである。
日本インターナショナルスクールを作ろうとは思わな
いのか。
いつまでもいじましく、欧米を引きずって、猿回しの
猿のように、手綱がつながっていないと安心できないだ
なんて・・・
チェンマイの 山を重ねて 春たずね
J.D.Subunroco.