felice-sakura の日々戯言

パチンコが大好きな理系人間。鉄道写真とプラレールの収集が趣味。あと、萌えも少々… そんなオタクな人間の日々の戯言。

奇跡は起きた !!

2011-09-18 19:33:43 | 趣味の写真
早朝5時過ぎ。
空の西側半分は、ほとんど雲に覆われている。
東側半分には抜けた晴れ間もあるものの、薄い雲が結構多く浮かんでいた。

やはりダメかも知れないな。
そうは思いながらも一分の望みに賭けて、既にセッティングしてある我が三脚の元へと向かった。

目的の列車であるトワイライトエクスプレスの通過時刻は、先週と同じ7時過ぎ。
朝の5時とは言え、列車通過の2時間前である。
撮影地は既に満員御礼。もはや手持ちでの撮影すら難しい状況だ。

目的の列車を待ちながらの2時間。
幸いながら西側の大きな雲は流れて来ずに、何とか日の光は持ちそうな様子。
ただ、薄い雲や小さな雲の塊が次々と流れて来る。
予断を許さない状況には変わりない。

本番前に通る前座の貨物や新快速は、ほぼ文句無しの光線状態であった。
しかし、いよいよと言う時になって雲の集団が掛かり出したのだ。

ヤバイな…
半ば覚悟を決めた時、列車の接近灯が点滅しだした。

???
列車の須磨駅通過予定時刻は7時2分。
まだ2分あるではないか
今すぐ来れば何とかなる。
祈りながら列車の姿が見えるのを待った。

来た
予定時刻より約2分早く、6時59分30秒に列車は姿を現したのだ。

薄雲が掛かり、確かにほんの少し露出は落ちた。
しかし、それは画像を見比べないと分からない程の極僅か。
少しばかり赤みを帯びた朝の優しい光に照らされて、EF65の牽くトワイライトエクスプレスは、ファインダーの中を颯爽と走り抜けて行った。

決まった
レリーズした瞬間の手応えで、私はそれを確信した。
撮った画像をカメラのモニターで確認している間にも雲は流れ、その後すぐに曇ってしまった。
危ないところだった。。。

昨日、雨の中をワイパーを動かしながらこの須磨へ向かった事。
三脚をセットした後ですら雨がパラ付いた事。
そんな事を思えば、この結果は正に奇跡と言えるだろう。

この場所で、このカットを撮るのが一年越しの夢であった。
そして今日、3度目の挑戦で、ようやく納得できるカットをモノにできたのだ。

何物にも代え難いこの達成感と満足感。
所詮、自己満足の世界ではある。
しかし、それを味わいたいがため、私はこの趣味を続けていると言っても過言では無い。

そんな感覚に酔いながら、今日の成果を映し出すパソコン画面を見入る私であった。