浪漫飛行への誘(いざな)い

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チェコ議長の台湾訪問の意義~中国に屈しない価値観同盟 

2020年09月05日 21時59分31秒 | 政治

王毅中国外相のヨーロッパ5か国(イタリア、オランダ、ノルウェー、フランス、ドイツ 8/25~9/1)訪問は味方作りのはずだったが、各国から激しい非難を浴びる結果となっている。中国の経済圏構想「一帯一路」にG7メンバーで唯一参加したイタリアを皮切りに、新型コロナ問題や香港・新疆ウイグル人権問題で溝が広がる各国との関係修復を狙いがあったが、イタリアからも人権問題への抗議が相次ぎ、その後訪問したどの国からも、人権問題を指摘され、完全に失敗に終わったようである。ノルウェーでは、香港の民主化活動家に対しノーベル平和賞を授与しないように要請したことも大炎上している。

また、チェコのビストルチル上院議長が、約90人を率いて、8月末から外交関係のない台湾を訪問しており、世界の注目の的となっている。もちろん中国は猛反発をしている。中国は、「一帯一路」戦略による中東欧16か国をチャイナマネーで支援するという「16+1」の戦略を何年か前から推進している。ところが、ここに来て、新型コロナ問題や香港・ウイグルの人権問題で暗雲が立ち込めてきており、16か国の一つであるチェコ議長の台湾訪問は中国にとっては許されない大問題なのである。

チェコ議長の訪台のニュースは報じられていたので、知っていたが、その背景にはいろいろなことがあるということを初めて知った。中国のチェコに対する圧力は想像を絶するが、中国というのはそういう国家である。アメリカのアザー厚生長官も8月に台湾を訪問していたし、ファーウェイの締め出し作戦も進行中で、中国とアメリカの覇権争いが熾烈になりつつある。台湾が一つの鍵を握ることになるかも知れない。自由、民主、人権尊重、多様性というリベラルな価値観を有する同盟国が一致団結して、高圧的な中国の世界制覇の野望を打ち砕く必要がある。

個人的には中国の歴史的遺産にも興味があり、中国人との交流もあるので、中国を毛嫌うわけではないが、今の中国共産党体制、特に習近平体制は到底支持できるものではない。一方、台湾は最初に訪問した外国であり、親日であることから、以前から好印象を持っている。

日本は、二階幹事長はじめ親中派の政治家や財界人も多く、習近平を国賓として招待すべきなどと平気で言うようなまさに「偽善的リベラル」の輩も少なくない。アメリカや西欧が反中国となっている今日、菅新首相の出方が試される。日本としての立場をもっと鮮明に打ち出していく必要があると思うが、菅さんにそれができるであろうか?安倍さんの政策継続だけが彼の政策だから期待はできない。

台湾ボイス「チェコ議長の訪台の意味」: https://youtu.be/zxVhz-JCF7c

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アルバニア旅行の思い出

2020年09月05日 09時08分51秒 | 旅行

2012年5月10日、32泊34日のヨーロッパ一人旅の皮切りに83か国目となるアルバニアを訪問した。ミュンヘン経由で首都ティラナに入り、2泊したが、市内の見どころはスカンデルベルク広場やジャミーア等限られているため、近郊の港町ドゥラスまで足を運んだ。テイラナ空港はマザー・テレサの名前をとって、マザーテレサ空港とも呼ばれている。ドゥラスは、ティラナから34キロのところにあるアドリア海に面した港町で、バスも頻繁に出ていた。ドゥラスはアルバニアでも最も古い町で、約3000年の歴史を誇り、町の基礎は、紀元前627年に、コリント人がイリュリア人の領土を侵略したときに築かれたとのこと。

一番の見どころは、座席数が15000もあるローマ時代の円形劇場で、当時のモザイク画も残っていた。ちなみに、ドゥラスのローマ時代の名前は、ドゥラキウムといい、カエサルとポンペイウスとの戦場になったところだそうである。30度近い暑さでしたが、天気もよくアドリア海の海もブルーが冴え、大変綺麗に見えた。あまり行く機会がない国であるが、それなりに歴史があることがよくわかった。

写真は、スカンデルベルク広場(ティラナ中心部)、ドゥラスの港及びローマ時代の円形劇場

アルバニア旅行アルバム(2.24まで): https://youtu.be/QLT8Egf02zs


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