1月24日にソウル市内の世界遺産である宗廟と昌徳宮を歩いて見て回った。今年のソウルは厳寒だが、当日は曇り空で、気温も平年より高く、歩き回るのに特に支障はなかった。
宗廟は、李氏朝鮮歴代国王とその妃の位牌を祀ってある。昌徳宮は、李朝3代国王の太宗が1405年に建てた宮殿である。その一角に、楽善斎という建物があり、日本の宮家から嫁いで、大韓帝国最後の皇太子の妃となった方子女史が晩年暮らした所として知られる。昌徳宮の北半分は秘苑という広大な庭園があり、そこも見て回った。
宗廟も昌徳宮もすべて日本語のガイド付きで回ったので、歴史を含め、非常によくわかった。一番気になったのは、昌徳宮はじめ多くの重要建築物が16世紀末、豊臣秀吉の文禄の役に関連して、ほとんど全て焼失してしまい、今ある昌徳宮の建物も1610年に再建されたもの。日本による韓国侵略の歴史の一端を目の当たりにして、心が痛む思いで説明を聞いていた。
二つの世界遺産を見た後、景福宮の各宮殿と世宗物語という世宗(4代の王で、ハングル文字の作成はじめ、数多くの業績を残し、韓国では英雄的存在)の業績関連の展示館も見た。日本語オーディオを借りたので、これまた、詳しく世宗の業績をたどることができた。世宗物語の隣には、これまた日本軍を打ち負かした韓国の英雄、李舜臣将軍に関するコーナーもあり、日韓の複雑な悲しい歴史を感じざるを得なかった。
1日中歩き回っていたので、万歩計の歩数は、35000歩に達していた。普段は歩いて5分のところでも自転車で行くことが多いので、旅に出ると人格が変わるようである。
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