NHKからネットクラブサービスを11月30日をもって全て廃止する旨のメールが突如として送られてきた。さらに9月30日から一部のサービスを先行して終了するとあり、まさに「寝耳に水」の一方的通告である。ネットクラブとは、NHK受信料を払っている視聴者の便宜を図るために、番組情報の先取り告知や観覧応募や会員限定のイベント実施等をやっていたが、なぜ今急に廃止なのであろうか?
「NHKをぶっ壊す!」で有名となったNHKから国民を守る党(N国党)がマスコミでも注目されているが、受信料支払い拒否を掲げ、受信料を払った人だけが視聴できるようにする「NHK放送のスクランブル化」を最終的な目標としている。受信料を払った人で構成されるネットクラブへの便宜供与の廃止は何を意味するのであろうか?受信料支払いを促進するために、ネットクラブのような組織を拡充していくのが常識のような気がするが、真逆な対応のように見える。何か裏にありそうである。
N国党の主張に対し、NHKや政権は、公共性を前面に打ち出し、スクランブル化を否定しているが、とってつけたような主張で、矛盾点がいっぱいある。公共性を主張するなら、テレビ配備を強制し、税金で100%徴収すればいい。そこまでせず、テレビを買ってもNHKを見ない人に対してもすべて受信料を払えというのはおかしい。払わない人にはスクランブル化で見せなければいいだけである。また、BS放送が受像可能なテレビを持っている人すべてに対し、BS料金を払えというのもおかしい。BS放送には全く公共性がないのは明白である。さらに、スマホによるテレビ視聴者に対しても全て受信料を払えというのもどうみてもおかしい。NHKに関する法律は、テレビ技術が向上し、スマホが普及している現代にはそぐわなくなっており、法律の改正の方が先である。
今まで、ネットクラブに入っていて、様々な情報を得ていたが、完全にサービスを廃止するということで、N国党の主張に従い、受信料の支払いをやめようかと思わせるほどNHKの対応は理解しかねる。