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パリ五輪卓球女子シングルスで早田ひなが銅メダル獲得

2024年08月04日 05時46分26秒 | 卓球

パリ五輪では自分自身が愛好している卓球競技は特に関心を持ってテレビでの熱戦を見ていたが、3日、早田ひな選手が女子シングルスの3位決定戦で韓国のエースを4-2で破り、見事銅メダルを獲得したことにテレビの前で歓声をあげた。準決勝では、世界ランク1位の中国選手に完敗したが、3位決定戦では、韓国の若手のホープを破り、日本の面目を保った。今大会でも中国選手の強さを見せつけられた感があった。中国と日本では卓球人口が桁違いの差があるので、とてもかなわないが、トップレベルでの差は間違いなく縮まりつつある。競技者レベルでは、日本は約39万人、中国は約3000万人、愛好者を含めると日本は約120万人、中国は約8300万人というから約7倍中国の方が多いことからもその差は歴然である。卓球人口が多いということは、それだけ底辺が広く、勝ち抜くトップ選手の実力は半端ないといえる。

1988年のソウル大会で卓球がオリンピックの正式競技となって以降、金メダルは37個授与されたが、うち中国は32個を獲得。金・銀・銅3種合わせると、115個のメダルのうち60個を獲得してきた。その一方、中国国内では卓球選手がしのぎを削り、いくら才能があっても芽が出ず、国際試合に出られない選手が多数出現しており、彼らの一部は海外へ流出して外国籍を取得し、外国の代表選手としてオリンピックや国際試合に出場している。目下、男女ともに卓球の世界ランキングは第4位まですべて中国が独占しているので、金銀メダル獲得も当然と言えば当然である。

中国語で卓球のことを「乒乓球(ピンパンチュウ)」というが、まさにピンポンから来ているものと思われる。中国語を勉強したことはないが、そのことを知ったのは、40年前の1983年6月のことで、当時の中国民航との友好試合で中国(北京、杭州、上海)に遠征した時のことであった。北京総局本社の会場には、ポスターや熱烈歓迎の垂れ幕が掲げられていて、初めてその文字を知ったのである。音から来るので覚えやすくその単語はいまだによく覚えている。日本のトップ選手なら中国の選手と競技する機会も頻繁にあると思うが、我々愛好者レベルで中国人選手と、それも本場中国で競技する機会など夢のまた夢の世界で、貴重な経験が得られたことは大変ラッキーであった。トップレベル同士の実力の差よりはるかに大きな差があったが、友好親善試合ということで、負けても楽しい中国遠征の経験であった。これから団体戦が控えているので、もうひとつメダルを取ってほしいものである。


  中国での友好親善試合(両チーム)




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