Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

南ア、高谷山登山

2012年10月26日 | 山歩き

10月25日(木)    南ア、高谷山      天気=曇り時々晴れ


06:53桃の木温泉登山口→ 07:34山ノ神分岐→ 08:35桧尾峠→ 08:59~09:06高谷山→ 09:19~26夜叉神峠→ 09:50~10:00夜叉神峠登山口→ 10:46旧道分岐(山ノ神)→ 11:03桃の木温泉


 南アルプスの東側前衛の高谷山は白嶺三山の展望台夜叉神峠の南に位置して、峠から30分程でピークに立てる地味な山です。ネットで見ても夜叉神峠からのピストンが殆んどで、一部の人が桃の木温泉へ降っているようだ。私は逆に桃の木温泉から登ってみる事にした。地図で見ると温泉からピークまで直線距離約2500mで標高差が1000m、相当急峻なコースで登りがいがありそうだ。
 AM7時前、桃の木温泉山和荘の駐車場に着いた。この旅館は秘湯の会に加盟しており、若女将はブログなど発信して中々活発な人のようだ。車を降りたが、登山口が判らない。探し廻ると旅館の左側金網フェンスの奥に「夜叉神峠へ」と記された小さな標識があった。このコースを登りに使う人が殆んどいないせいか地元も整備する気がないのだろう。




 桃の木温泉、山和荘(左手フェンスの向うが登山口)



 準備を終えて歩き始める。最初から植林帯の中、踵が地につかないような急登が続きしごかれる。50分ほどで山ノ神分岐に着く。この道は地図に記載されてないが、けっこうしっかりした踏み跡だ。ここからしばらく傾斜が緩み快適な登りが続く。標高が上がるにつれ、樹相が変り紅葉の木々が増えてきた。しかし北国の山で見る紅葉と比較すれば色褪めして見劣りする。



 山ノ神分岐



 桧尾峠が近づくと再び踵が地につかぬ急登になる。踏跡も怪しげで降りの場合迷いやすいかも知れない。痩せ尾根の小さなピークを越えると桧尾峠に着く。



 桧尾峠直下の急登



 峠は山腹を巻く踏み跡が交差しているが、この道も地図には無く、作業用の道だろうか。ここからも痩せ尾根の急登が続く。息を切らして黙々と登って行くと以外に早く高谷山(1842m)に着いた。私の場合、軽装では1時間に標高差500mが登りの基準なのだが、登山口から山頂まで2時間のコースタイムは、ほぼ予定通りのペースで登った事になる。



 高谷山山頂



 大きな看板のある山頂は樹林で囲まれて、西側のみ展望が開き、北岳~間ノ岳の稜線を見る事ができる。北アルプスでは早くも冠雪の便りを聞いているが、北岳や間ノ岳は白粉をまぶした程の積雪に見える。時間も早く食欲も湧かぬので、お茶を飲んだだけで早々に山頂を後にする。



 高谷山から夜叉神峠へ続く道



 笹と樹林の中に気持ちよいアップダウンで道が続いている。前方に鳳凰山塊が高々と見える。アッケなく鳳凰山への登山道と合流した。夜叉神峠展望台までは僅かな距離なので立寄ってみた。展望台にある峠の小屋は閉まっていたが、ベンチに2組の登山者が休んでいた。装備から見て峠までの紅葉見物に来た感じの人達だった。



 峠から高谷山方面



 峠から北岳の稜線



 残念ながら期待した展望は雲が増して、北岳から間ノ岳に続く稜線の一部が見えるだけだった。峠からバス停のある峠登山口までは登山道と言うより遊歩道と言った方がよい快適な降り道、数組のパーティとすれ違うが、この人達も紅葉見物がてら訪れた様子だ。25分ほどで登山口に降立った。



 夜叉神峠登山口



 登山口の駐車場には、平日なのに数十台の車が停められている。やはり紅葉シーズンなので多くの登山者が入山しているのだろう。予定より早く着いたのでバス停の時刻表を見たら次のバスまで2時間近くもある。ボケッと待つのも馬鹿馬鹿しいので歩いて降る事にする。車道を降り始めたが、あまりにもクネクネ折れ曲がっているので嫌になり途中の尾根を強引に真直ぐ降る。その後旧道の標識と出合ったので、旧道を降って行く。そういえば峠登山口バス停の脇に木製の道標があったのを思い出した。あの標識に従えば最初から旧道を降れたのに、随分遠回りしたと後悔したが後の祭りだ。
 再び車道と合さる芦安地区の山ノ神には、峠登山口から46分ほどで降立った。バス代510円を節約した事になる。ここから車道伝いに17分ほど歩いて出発地の桃の木温泉駐車場に戻った。数台あった宿泊客の車は既に去り、私の車だけポツンと残されていた。
 秘湯の会員のせいか山和荘の入浴料金は1千円とけっこう高い。芦安温泉からしばらく降った所にある、道沿いの日帰り温泉「天恵泉白根天笑閣」まで車で降って登山の汗を流す。ここは何度か利用した事があるが、地元優先の公共温泉でお湯も本物の源泉、料金も500円と安くて好感の持てる日帰り温泉です。
 お風呂から上がっても、まだお昼で時間が早い。甲府市内でラーメンを食べた後、国道411号を経由して柳沢峠から奥多摩の紅葉見物がてらのドライブをして夕刻我家へ戻った。

 

コメント
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