7月3日(火) 天気=晴れ
05:10硫黄岳山荘→ 05:35~50硫黄岳→ 06:30~47夏沢峠→ 07:18箕冠山→ 07:23~31根石岳山荘→ 08:02~16東天狗岳→ 08:29~34西天狗岳→ 08:48~09:04東天狗岳→ 09:30根石岳山荘→ 09:34~49箕冠山→ 10:17~22オーレン小屋→ 10:53~59夏沢鉱泉→ 11:20桜平駐車場
AM4時過ぎに秩父山塊の奥から、鮮やかな朝日が昇った。硫黄岳山荘は部屋の中から日の出が見える。小屋の片隅でお湯を沸し、パンとカップヌードルだけの簡単な朝食を終え、5時過ぎに山荘を出発する。
硫黄岳山荘の朝焼け
硫黄岳への緩やかな登りは心地よい風が吹いて清々しい気分だ。広々とした硫黄岳山頂には我々夫婦の他に誰もおらず、しばし独占して周囲の眺望を楽しむ。硫黄岳からジグザグの急坂を40分程降って夏沢峠へ着いた。
ケルンが点々と続く硫黄岳への登り
山頂手前から横岳(左)、赤岳(中央)、阿弥陀岳(右)の山々
再び硫黄岳山頂
山頂から浅間山方面
山頂から天狗岳(手前の双耳峰)、蓼科山(左奥)方面
下山途中、爆裂火口を振り返る。
夏沢峠が近づいてきた。
峠にはヒュッテ夏沢、山びこ荘と2軒の山小屋が在るけれど、いずれも営業されていなかった。峠から見上げる硫黄岳の爆裂火口は中々迫力がある景色だ。
夏沢峠から硫黄岳方面
峠からは樹林帯の道を緩やかに登って、30分ほどで箕冠(ミカブリ)山に着いた。平坦な山頂は樹林で覆われて全く展望が無い。ここで道は左右に分かれ左はオーレン小屋へ降る道で、我々は右へ曲がって天狗岳へ向かう。
箕冠山山頂
箕冠山から僅かに降ると広々とした砂礫の稜線で、コマクサの花が点々と咲いている。稜線の西側に根石岳山荘が建っている。40年くらい昔の冬山で、私は一人ここにテントを張り吹雪の夜を過ごした思い出がある。あれは孤独で凍えるように寒い夜だった。
箕冠山の降りから根石岳(右)、西天狗岳(左奥)方面、左端に根石岳山荘
山荘付近に咲くコマクサ
根石岳小屋の前から緩やかに登って根石岳(2603m)の山頂に着くと、前面に双耳峰の天狗岳が現れた。地図を見ると左の西天狗の方が右の東天狗より5mほど高い。根石岳から一旦鞍部に降って急坂を登り返し、最後は岩稜の痩せ尾根を越えて東天狗岳(2640m)に着いた。
根石岳から西天狗岳(左)、東天狗岳(右)
東天狗岳山頂間近
山頂は360度の展望で、赤岳や阿弥陀岳など南八ヶ岳の眺めが特に印象的だ。せっかくここまで来たので片道15分程掛けて西天狗岳(2646m)にも足を伸ばす。こちらの山頂も360度の展望で、中央本線沿いの市街地を眼下に眺め、遠く北アルプスから南アルプスまで本州の名だたる名峰高峰を望む事ができた。
東天狗岳山頂
山頂から硫黄岳、赤岳方面
山頂から西天狗岳
西天狗岳山頂
山頂から茅野の市街地と中央アルプス(左)、御岳(中央)、乗鞍岳(右)方面
山頂から東天狗岳
天狗岳から来た道を戻り、箕冠山からオーレン小屋へと降る。小屋で一息入れた後沢沿いの道を降っていると、200名を超える中学生の団体が登って来た。聞けば地元中学の学校登山だそうで、今宵はオーレン小屋へ宿泊し明日いずれかのピークを登るそうだ。
天狗岳から根石岳への登り
オーレン小屋に着いた。
私がメガネを掛けた男子生徒に「こんなに大勢小屋で泊れるのかい?」と訊ねたら、「何とか収めて泊ります。」と一丁前に応えたので思わず笑ってしまった。
地元中学生の団体
シャクナゲの咲く桜平駐車場手前の林道
降りの道は足取りも軽く、オーレン小屋から1時間程で桜平の駐車場に戻ってきた。車に乗ると茅野市の尖石温泉縄文の湯へ向かう。ここは茅野市公営の日帰り温泉で料金が大人600円とリーズナブル、浴場から八ヶ岳連峰の景観を眺める事ができる。お湯にはトロミがあって、疲れた身体に効能がありそうだ。
温泉を出ると時間も早いので高速料金節約の為国道20号線を走って大月インターまで行き、そこから中央道を運転し午後6時前に我が家へ戻る事ができた。
二日間の山行は天気にも恵まれ楽しい山旅だった。やっぱり標高の高い山へ行くと、登った満足感が大きい。でも今夜から又熱帯夜との戦いが始まるので、チョットウンザリだ。