Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

南ア、北岳~間ノ岳登山(広河原~北岳~北岳山荘)

2018年07月14日 | 山歩き

 7月9日(月)      天気=晴れ後曇り一時雨

06:38広河原→ 07:01大樺沢分岐→ 08:40~58白根御池小屋→ 10:30小太郎尾根分岐→ 11:04~10北岳肩ノ小屋→ 11:26両俣小屋分岐→ 11:45~12:00北岳→ 12:44北岳山荘(幕営)

 

 南アルプス、北岳~間ノ岳~農鳥岳と続く登山道は、日本で一番高い縦走路だ。40年以上も前に一度歩いただけなので、テント泊りで再び挑戦してみた。

 前夜は芦安温泉の登山バスが発着するバス停近くの駐車場で車中泊した。今朝は5時半発の乗合タクシーで芦安温泉を出発し、約50分程で登山口の広河原へ着いた。

 広河原のバス・タクシー乗り場

 

 準備を済まし6時半過ぎに歩き始める。見上げると、紺碧の空に北岳の山頂がクッキリ見えた。野呂川に架かる吊橋を渡って、大樺沢分岐までは緩やかな樹林帯が続く。

 広河原から望む北岳

 大樺沢分岐

 大樺沢沿いに登る道は大雨被害で現在通行止めになっており、白根御池小屋経由の道しか通行できない。分岐から樹林帯に続くジグザグの急登が始まるが、良く整備された道なので歩き易い。

 樹林帯の急登

 約1時間程の登りで、緩やかなトラバース道に変る。水量の多い沢を越えると、やがて白根御池小屋に着いた。広河原から此処まで約2時間の道程で意外と早かった。

 小沢を横切る

 白根御池小屋

 小さな池の畔に建つ白根御池小屋は綺麗な造りで水場も豊富、居心地の良さそうな小屋だ。よく冷えたジュースを買って水分補給する。小屋の先から標高差500mの急登が稜線の小太郎尾根分岐まで続き。このコース一番の頑張りどころとなる。

 草スベリの急登

眼下に見える大樺沢雪渓は急峻でアイゼンが無いと登れない。

 二俣コースの合流地点

 数えきれぬ程ジグザグを繰り返しながら登って行くと、森林限界を越え高山植物の花々が咲くお花畑の道となった。ここまで来ると稜線まで僅かで、やがて小太郎尾根分岐の標識に着いた。

 稜線直下のお花畑(黄色い花はシナノキンバイ?)

 小太郎尾根分岐

 分岐からは展望が開き北岳に向けて岩尾根の快適な道が続く。小太郎尾根分岐から約30分で、山頂の手前、標高2900m地点に建つ北岳肩ノ小屋に着いた。此処の幕営地はとても眺めが良いので、予定では此処にテントを張るつもりだった。しかし思ったより早く着いたので、先へ脚を進める。

 分岐から南アの女王、仙丈ケ岳

 肩ノ小屋へ向かう登山道

 肩ノ小屋が前方に小さく見えた。

 北岳肩ノ小屋

 更に岩尾根の道をジグザグに登って行くと、両俣小屋への道が右に分岐する地点に着いた。現在小屋への道は大雨被害の為通行禁止になっている。分岐から緩やかな岩尾根を20分程進むと日本第2位の高峰、北岳(3192m)に到着した。

 北岳山頂へ向かう道

 北岳山頂

 残念ながら山頂はガスに覆われて展望を得る事はできない。記念の写真だけ撮って、しばらくランチタイムとする。休憩を終えると北岳山荘に向けて急な岩場の道を降って行く。今日のコースではこの辺りの高山植物が一番艶やかに咲いていた。その中には北岳だけの固有種、キタダケソウもあるはずだが、花オンチの私には判別する事ができない。

 北岳山荘へ向かう道沿いのお花畑

 降りの途中、八本歯ノコルへ向かう分岐が2箇所あり、下の分岐を過ぎると、緩やかな道に変り、やがて平坦な尾根に建つ北岳山荘に着いた。広河原を出発して、ここまで約6時間の道程で、幕営装備の割には意外と早く着く事ができた。

 岩場の急な降り

 同 上

 山荘の人はとても感じが良く、水も無料で分けてもらえる。富士山の眺めが良いというテント場も明るく快適そうだ。その一角にテントを張り終えると山荘へ受付に行く。

 テント場と北岳山荘(赤いテントがマイホーム)

 受付で「明日は大門沢小屋へ行き、奈良田温泉に降る。」と話したら、「奈良田温泉へ降る道は先日の台風による被害で通行止めになってますよ。」と山荘の人に言われた。

 これでは白嶺三山を縦走する事はできない。明日は間ノ岳をピストンし、来た道を戻るしかないなと計画を諦めた。午後は雨模様の天気となったので、テントの中でビールを飲みつつラジオを聞いて過ごした。夕刻に雨も上がり、霧の彼方に間ノ岳の稜線が黒く浮かんで見えた。標高2800mほどのテント場は快適な気温で、その夜はグッスリ眠る事ができた。

コメント
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