西日本各地を襲った記録的な豪雨は、170名以上もの犠牲者を出すという大惨事となってしまった。荒ぶる大自然の脅威を前に、人間社会の脆さと無力さを見せつけられた感がある。
厳しい暑さの中、被害を受けた方々の復旧への困難な道程に思いを巡らすと、同情の念に堪えない。そんな状況を憂い、熱い志を持った多くの人達が今後ボランティアとして被災地へ向かうのではないだろうか。
私にも支援へ行きたい気持ちはある。東北の津波災害や常総市の水害で幾度かの体験(詳しくはボランティアのカテゴリーをご覧あれ)もあり、以前遺跡発掘現場のアルバイトで鍛えた私のスコップ技は、現場監督から賞賛された程の腕前なのだ。
しかし何が何でも行けばよいというものではない。被災地の受入れ体制が確立しなければボランティア活動は機能せず、無暗に押しかけても烏合の衆となり逆に迷惑となるだけだ。
だから今しばらくは現地の情報を待ち、ボランティアへ向かうのは近隣地域の人達に留めましょう。それ以外の人達はボランティアへ行ったつもりで、その旅費分を義捐金として送った方が、被災地の人達に喜ばれるのではないだろうか。
私もエラそうな事を言った手前、年金生活の乏しい稼ぎから幾ばくかの義捐金を送らせてもらおうと思っています。そして日本全国の皆さん今こそ見せましょう。「日本人の底力」