Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

大雪山、赤岳登山

2020年09月23日 | 山歩き

9月17日(木)      天気=曇り

07:10銀泉台→ 07:40第1花園→ 0755~08:03第2花園→ 08:22コマクサ平→ 09:20~45赤岳→ 10:38~44コマクサ平→ 11:15第1花園→ 11:40銀泉台

 

 去年は赤岳を登ったので、今年は同じ大雪山地の緑岳を登ろうと計画していた。未明に上川町のキャンプ場を出発し、大雪湖畔のシャトルバス乗り場へ着くと、登山口へ向かうバスが発車寸前だった。

大雪湖畔のシャトルバス乗り場(紅葉期のみ限定)「下山時」

 慌ててチケットを買い、急いでバスへ乗り込んだ。座席に座りホッとして何気無く行く先表示板を見たら、何と去年登った赤岳登山口の銀泉台行きではないか。「シマッタ乗るバスを間違えた。遥々北海道まで来て、何で去年と同じ山を又登らにゃならんのだ。」と悔やんだが、バスは既に走り始めており「後悔先に立たず」である。

 30分程でバスは銀泉台へ着いた。役者が舞台に立てばそこで演じねばならぬように、登山者も登山口に立てば、もうその山を登るしかない。気持ちを入れ替えて銀泉台から出発する。

銀泉台登山口

 朝から視界の効かぬ霧が漂うような天気だが、去年も登って道はしっかり覚えている。林道をしばらく進んで赤岳登山口と記された標識へ着き、その先から急登の登山道となる。

赤岳登山道の入口

 急登はそれ程長く続かず山腹を巻く道となり、ベンチのある第1花園に着く。そこから少し登った緩斜面が第2花園で去年8月登った時は雪渓が残っていた。

急登の登山道から第1花園方面

第2花園付近

 第2花園から急登をしばらく登って行くと、山上台地が広々と広がりその中にコマクサ平の標識があった。ここが銀泉台から赤岳へ向かう登山道の中間地点なので、多くの登山者が休憩している。8月にはこの辺り一面にコマクサが群生して咲き誇るのだが、今は地表を這うウラシマツツジが地味に赤く紅葉しているだけだ。

コマクサ平のベンチ

コマクサ平付近の山上台地(夏は一面コマクサの群落が咲く)

 山上台地をしばらく進むと第3雪渓の急登になる。今は跡形も無いが、夏場には大きな雪渓が残る。この急登が一番の胸突き八丁で登りきると再び緩やかな道となり、前方に赤岳から小泉岳へ続く稜線が見えてくる。

第3雪渓付近の急登

第3雪渓上部のウラシマツツジの紅葉

前方に赤岳から小泉岳へ続く稜線が見えた。

 緩やかな道から最後の急登を頑張ると、やがて広々とした山頂台地の一角に着き、奥に赤岳(2079m)の山頂標識があった。登山口を出発して約2時間10分で山頂に着いた。膝を庇って慎重に歩いた割には良いペースだった。

山頂直下にある簡易トイレブース

山頂台地の奥に赤岳山頂の岩場

赤岳山頂

 天気は徐々に回復傾向で、山頂からは流れる雲の合間に大雪山地の最高峰、旭岳や北鎮岳、間宮岳などの雄峰が望まれた。登山口から出発する時は乗らない気分だったが、雄大な大雪連峰を眺めていると、徐々に山歩きができる喜びが湧いてきた。

山頂から旭岳方面

山頂から北海岳(左奥)、黒岳(右奥)方面

 30分ほどの滞在で山頂を後に来た道を下山する。だんだん上空の雲が払われてニセイカウシュッペ山や石狩岳など周辺の山々が望めるようになった。下山の途中、何組もの登山者とすれ違う。山頂まで行かずコマクサ平や第1花園辺りで紅葉見物という人も多いようだ。

3号雪渓上から奥に石狩岳方面

コマクサ平付近の池塘

コマクサ平からニセイカウシュッペ山方面

第1花園付近から銀泉台方面

第1花園のベンチ

 山頂から2時間足らずで登山口の銀泉台へ戻って来た。バス停から12時発のバスに乗り、12時半ごろシャトルバス乗り場へ戻って来た。緑岳登山口の大雪高原温泉行きシャトルバスの状況を、運転者さんに尋ねると明日から運行を開始するらしい。

銀泉台に戻って来た。

 温暖化の影響もあるのか、大雪山一帯の紅葉はまだ尚早の感があった。本格的な紅葉までには後1~2週間を要しそうだ。来年は緑岳の紅葉を目当てに、9月末にでも訪れようと今から思っている。

コメント
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