昭和62年9月14日(月)~15日(火)
栗駒山登山の記憶も薄いが、前日船形山登山を終えた後に仙台駅で山岳会の仲間達と別れた我々夫婦は、岩手県の一関駅で列車を降り駅前の宿に宿泊したはずだ。
翌朝駅前からバスに乗り終点の須川高原温泉で降りた。須川高原温泉は栗駒山中腹の広々とした台地に建つ大きな宿で、湯治の客で賑わっていた。ここから栗駒山への登山道が始まり、ユッタリと広がる山頂目指して緩やかな遊歩道を登って行く。
登山道から望む栗駒山
登山道は概ね緩やかで、ゆげ山と呼ばれる硫黄採掘跡地や山上の小さな湖、昭和湖の縁を経由して登って行く。稜線に達すると湯浜温泉からの道が合さり、そこから左に曲って緩やかな尾根を登ると栗駒山(1627m)の山頂だった。
ゆげ山(硫黄採掘跡地)
昭和湖
稜線から栗駒山山頂部
広々とした山頂は360度の展望で、東北の山波が幾つも望める。その中でも北に聳える焼石連峰が特に印象的だった。山頂を後にすると往路を忠実に下山する。降る途中、昭和湖辺りでデカい青大将と遭遇した記憶だけが今でも残っている。
山頂間近の登山道
栗駒山山頂
山頂から焼石連峰方面
登山口へ戻ると須川高原温泉に投宿する。湯治宿の趣きが濃い素朴な雰囲気の如何にも東北らしい温泉宿だったが、とても居心地が良かった。栗駒山はその後、岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受け一時期は登山ができなくなったけれど、今は復旧したようで機会があれば温泉療養がてら又訪れてみたいものだ。
須川高原温泉
同上