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我家の紫陽花も日に日に輪郭がはっきりしてきた。紫陽花は咲きながら、花が大きく育っていくようだ。昨年は柄ばかり大きくなったのにたった一輪しか花を咲かせず、手入れが不行き届きなのを悔いていた。ところが、今年は特になんの手立てを施したわけでもないのに、数えきれないほどの花をつけている。閉塞感に囚われそうな昨今、紫陽花の花言葉に「平和」とあったことが一筋の希望となっている。
その紫陽花に関する興味深い活動が、本日付の北海道新聞の卓上四季というコラムで取り上げられていた。東日本大震災で被災した仙台の高校生がアジサイの色素を用いて、低コストでしかも効率良く発電できることを確かめたという内容だ。紫陽花の色素が発電に貢献していることにも驚いたが、高校生という若い世代の研究者がその才能を発揮したことにも驚いた。被災地の若者の英知が被災地の植物で自然エネルギーを創出する道を拓いた。これは、なんと大きな希望の光だろう。
《我家の紫陽花》