透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

『モタさんの”言葉”』

2016-11-21 21:14:24 | 

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 『モタさんの”言葉”』P41

「ほめ言葉をもらえば、それだけで二か月間、幸せに生きられる。」(アメリカの作家 マーク・トゥェーン)

この本の第二話「人をほめられる人が賢者」の中にあった言葉です。

あまり褒められる経験がない私はこの言葉を実感したことがありました。たまに褒められたので、効き目が絶大だったのです。約二か月間、モチベーションが上がりどまりでした。褒めてくれた方は「賢者」だったのですね。

モタさん曰く、「ほめ言葉には、相手のやる気を呼び覚ます不思議な力がこめられているもの」で、失敗した時でさえ、人はできるだけ褒めた方がよいと。

モタさんこと斉藤茂太氏は精神科医であり文筆家。父は歌人で精神科医の斉藤茂吉。弟は作家の北杜夫。DNAを感じる家系ですね。

父からはあまり褒められたことがなかったモタ氏ですが、祖父からはことあるごとに手放しで褒められたそうです。たとえ祖父の褒め言葉がその場限りの思いつきとわかっていても悪い気はしなかったとありました。

子育てに責任がある父親と比べれば、祖父という立場は甘くなるものでしょうが、そういうことをさっぴいても、「ほめ言葉」は活力源となったのですから、めでたし・めでたしです。

この本のイラストを担当されている松本春野氏は、画家で絵本作家のいわさきちひろさんのお孫さんです。こちらの関係にもDNAを感じました。

 

15時40分撮影

コメント (2)
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