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北海道新聞(本日付け夕刊)
バナナの種類が100ほどあると聞いたのは、屋久島のガイドさんからでした。その時は種類の多さに驚いたものでしたが、このコラムではいろいろな種類のバナナがあることの存在価値や、排除せずに許容することが豊かさにつながるという結びに納得できました。
熱帯の人びとは自分たちの食材として、一つの畑に10種以上のバナナを植えているケースが多いそうです。
いろいろな種類のバナナを植えているのは、「役に立つから」ではなく、「おもしろいから」「あってもいいから」という発想とのこと。
ところが、例えば、病気が流行した時に、「いろいろ」な種類のバナナを持っていることは強みとなります。
「よいバナナ」という基準は、その時々で変わるものです。
筆者は彼らが「いろいろ」持つことについて、「役に立つから」ではなく、「おもしろいから」「あってもいいから」という発想について、「価値の基準をとりあえず棚上げにする、ということではないだろうか」と考え、「あえていえば、存在価値を認めることかもしれない。」と綴っています。
アバウトな考え方、利(理)を考えないおおらかさが、結果として「想定外」の事態に強みとなること。コラムは「『いろいろ』なものを排除せずに許容することは、とても豊かなことなのではないだろうか。」と結ばれていました。
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何かに利(理)すること以外はアウトという風潮に、息が詰まりそうになっていたんだなーと気づかされた私。
素朴な想いからの行いが輝きを放つのは、民話の世界だけではないのだと思えたコラムでした。