透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

長崎での平和記念式典

2021-08-09 20:17:09 | 日記

雨。最低気温18.9℃、最高気温25.3℃。

長崎に原爆が投下されてから76年。平和式典の様子が放映されていました。

今まで沈黙を貫いていたという92歳の岡信子さんがしっかりした口調で、当時の惨状を話されていました。被爆直後に救護所に運びこまれた人々の悲惨な姿を。それは看護学生として治療に当たった当時、目にした、生生しい体験によるものです。

先日、北海道新聞夕刊に掲載されていた、芥川賞受賞者の石沢麻依氏の言葉の一節が頭に浮かびました。

沈黙もまたひとつの言葉である。同時に沈黙が熟した時にこそ、ようやく言葉の形が現れてくるのかもしれない。

 

原爆がさく裂した11時02分。頭を垂れて、1分間の黙とうを捧げました。

コメント
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