雨。最低気温18.9℃、最高気温25.3℃。
長崎に原爆が投下されてから76年。平和式典の様子が放映されていました。
今まで沈黙を貫いていたという92歳の岡信子さんがしっかりした口調で、当時の惨状を話されていました。被爆直後に救護所に運びこまれた人々の悲惨な姿を。それは看護学生として治療に当たった当時、目にした、生生しい体験によるものです。
先日、北海道新聞夕刊に掲載されていた、芥川賞受賞者の石沢麻依氏の言葉の一節が頭に浮かびました。
「沈黙もまたひとつの言葉である。同時に沈黙が熟した時にこそ、ようやく言葉の形が現れてくるのかもしれない。」
原爆がさく裂した11時02分。頭を垂れて、1分間の黙とうを捧げました。