GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

アウェイク

2012年04月10日 | 映画
スカパーで映画『アウェイク』を見ました。

ある大会社の跡取り息子が、母親の反対を押し切り愛する女性と結婚。幸せのまっただ中、彼は持病であった心臓疾患の手術を受ける事となり、親友の医者に執刀を以来。幸運な事にドナーもすぐに見つかり、全ては上手く行く、誰もがそう思っていたのだけど…。

タイトルの“アウェイク”=「目覚め」が示す通り、全身麻酔中に意識と感覚だけが覚醒してしまい、周囲の話し声なんかはもちろん、メスで切られる痛みなどはしっかり感じつつ、それでいて身体はマヒしているために助けを呼ぶ事も暴れる事もできない、とにかく悲惨な主人公のお話。

…というのが、俺が仕入れていた作品の大まかなあらすじで、実際その通りに話は進んで行くのですが、実はこの作品の肝はその後の展開にありました。

主人公の聴覚が生きているのがポイントで、彼が眠っていると信じている医師達が信じられない事を口にするのです。まさか!そんなことが!驚愕する主人公!

こっから怒濤のサスペンスモードにシフトチェンジ。

いろいろな伏線が少しずつ紐解かれ、明るみになる新事実。そんな中、主人公は指先ひとつ動かせないため、助けを呼ぶ事はできず、なされるがまま。

そんな絶体絶命の主人公に、助けの手は差し伸べられるのか…。

痛々しさと、もどかしさでイライラさせられながらも、目が離せない展開の落としどころは、まさに「そ、そう来る?」という感じで、多少三文芝居的なチープさはあったものの、母子家庭という共通点(父親は死んでないけど)がある俺のハートにはグサっと来ました&少しだけホロリ。

これは中々面白いサスペンス!

手術中の描写など、見てるだけで痛くなるようなシーンに顔をしかめる事になりますが、そのおかげで、脳が謎解きを放棄してくれるので、素直にサスペンスの驚きを堪能できます。←これ結構ポイント

75点。