安倍総理が平昌五輪出席の方向で検討されている。
報道では、日韓合意の見直し要求には1ミリも応じないこと、在韓大使館前に設置されている慰安婦像の撤去、韓国の対北人道支援の見直しを直接文大統領に伝える意向であることも併せて報じられている。思うに、韓国(朝鮮族)ほど真意を図り知ることのできない国は見当たらないのではないだろうか。反日のためには司法・国際条約・国際慣例まで無視する被抑圧意識には百歩譲るとしても、大統領選で示される左右の振れ幅や対北政策の相違については到底理解できないものである。悲願とする南北統一についても単に地図上の線引きを李朝末期の状態に戻すことを求めているだけで、朝鮮族の統一や共生ではないように思われる。世界中の各国で母国からの分離独立を主張する動きがあるが、その主張には同一民族による国造りを求めているものと思う。朝鮮族は朝鮮戦争等で満州(中国北東部)やソ連に逃れた者、戦後も引き続き日本に定住する者、等々アジア各国に分散しているが、彼等をまで統合しようとする動きは報じられていない。民族の悲願といえばイスラエルの建国、バルト三国の独立、旧ユーゴスラビアの解体等が思い起こされるが、韓国のいう南北統一はそれらとは違い、ドイツ統一と同種の方向と思われる。
世界最強のポピュリズムの国、条理の通じない未熟の国、被抑圧意識から抜け出せない国。韓国を表現する際の冠詞には事欠かないところであるが、安倍総理の訪韓・五輪出席が、韓国並びに文大統領の方向性を正す一助になればと思うところである。