もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

社民党党首選

2018年01月13日 | 社会・政治問題

 社民党の代表選が告示されたが、候補者がいないという事態になっている。

 およそ「鶏頭となるも牛尾となるなかれ」ともいわれるように、組織構成員にあっては列兵に甘んじるよりも指揮官となって思うがままに組織を切り盛りしてみたいというのが一般的であろうが、社民党にあっては趣が違うようである。国会議員3名の弱小・零細公党であれば党首になっても得るものは無いであろうが、未だ全国に下部組織を有する老舗であれば薛に殉じる闘士の独り位はいないのだろうか。思えば旧社会党時代に政権奪取を目指した行った左右社会党の合同で党内に左右対立を抱えることとなった結果、党としての政治目標・活動方針が曖昧となり政権党が行う全てに反対することでしか存在を示す術を失ったことが凋落加速の最大要因と思う。このことは寄せ集め・野合状態の党内融和のために政治目標を明確にできず森友・加計に固執する現存野党に受け継がれる「野党体質」の創始者と呼ぶにふさわしい存在と言える。「拉致問題はアメリカの陰謀」「中国の核実験は防衛的なもので容認」とした土井たか子時代、「連立政権の誘惑に負けて自衛隊容認」「対韓国で存在感を示したかった談話が今に禍根を残す」村山富市時代、「自衛隊違憲に戻ろうとして迷走した」福島瑞穂時代、「辺野古移設で時代遅れの論を展開した」吉田時代、すべて党内対立が足枷となって左右にぶれて一貫した政策を提示・維持できなかった政党の末路であろうか。

 社民党党首選は再告示して立候補者を募るとのことであるが、果たしてどうなるのだろうか。解党しても身売り先がない、頑固な主義者の受け皿がない、支持者がいない、政党交付金がない、ないない尽くしの社民党よ何処へ行く。