もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

立民の独り勝ちに一言

2018年01月22日 | 野党

 野党の再編が加速しており、立民の独り勝ちの様相を呈してきた。

 そもそも、国会議員を選ぶ際に有権者は政党公認(推薦等を含む。)候補者に対しては所属政党の主張を基に、無所属候補者に対しては候補者が無所属である理由とともに以前の政治活動を念頭に置いて投票する場合が殆どと思う。そうであれば、「代議士」という言葉が示すように当選した議員は投票者の意志を預かる代表者として、以後の議員活動は選挙時の公約に基づいて行わなければならないはずである。今回の野党再編において合従・離党・分党する議員の行動は理解を超えるもので、投票者への裏切りに他ならない。野合・数合わせを攻撃することは野党のお家芸・常套手段であったはずであるにも拘らず、いかなる政治信条に基づく行動か理解できない。少なくとも憲法・外交・国防の3要件については志を同じくすることが政党の必要要件とされてきた。改憲論議を進めるとともに現行安保法を遵守・深化させるとした希望の党が、選挙後3か月に改憲反対・安保法廃止に転舵したことは、許せない暴挙と断じるところである。岡田氏率いる無所属会派(衆院旧民進党)が立民に吸収されそうな現状をも考え合わせると、なんのことはない、民進党が中道勢力を排除して「より左傾化政党」に看板を掛け変えただけに過ぎない結末となるのだろう。

 ドイツでもメルケルの左派的政治が危殆に瀕している等全世界的に左翼思想が低調な現在、左翼が強いのは日本と韓国のみ。立民の一人勝ちも憂うべきことではある。