もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

希望の党から橋本維新へ

2018年01月16日 | 社会・政治問題

 民進党と希望の党が統一会派結成で合意した。

 新聞報道では「希望の党のベタ降り」によって合意に達したと報道されている。「ベタ降り」とは主として麻雀で使用され、強者に対して全面降伏して自己保全を図る戦法を言うのであるが、心底には一時の恥を忍んで捲土重来・局面打開を期す闘志が潜んでいるのが一般的である。しかしながら、今回の希望の党では将来に亘って民進党の下風に立つ・第2民進党になると宣言したもので、べた降り以上の敗北である。さらには、あくまで結党時の中道保守路線を貫くと主張する松沢・細野派に対しては分党を促す体たらくであり、政治家といううものは、ここまで破廉恥な行為を平然とできるものかと驚くに堪えない。今回の離合集散を見ると、政治とは政治理念で集散するものでなくM&AやTOBで成長を図る企業活動と同一かと感じられる。しかしながら、縋りついた中核企業の民進党は「既に民心から見放された民進党」でしかなく、看板たり得た前原・枝野・蓮舫・野田を欠き、下三白顔で悪代官の岡田が孤塁を守る政党の残骸ともいえるものと思う。希望の党を立ち上げた小池氏の目論見は、当面は右(自公)・中(希望/維新)・左(共産/立民)の鼎立を実現して後、時間をかけて希望の党が自民を蚕食して連立または単独政権を握ろうとするものであったと推測するが、小池戦略を理解できない参謀・兵を集めたために現在の混迷を招く結果になったと思う。

 今回の統一会派結成を機に希望の党が分党または瓦解した場合、政権を託せる良心的な野党は消滅してしまう。また、イスラム原理者のテロや尖閣・北鮮の動向によっては、日本にも極右政党が台頭することすら予測される。こうなれば、松井維新ではない橋本維新頑張れと言いたくなる。