もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

恐竜とは何だろう?

2020年03月12日 | 科学

 ミャンマー北部の宝石鉱床から琥珀に閉じ込められた恐竜の頭部が発見されたことを知った。

 発見された恐竜の頭部は、くちばしを入れても1Cmほどであるので全体は現在のハチドリと同程度とされている。そんなに小さくても恐竜と呼ぶのかと思って勉強した。恐竜とはギリシャ語の「恐ろしい」と「とかげ」を合成した表現で、トカゲを意味するsaurosは現生物にも使用されておりエリマキトカゲの学名も「クラミドサウルス・キンギイ」であるらしい。恐竜とは何かとウィキペディアに紹介されている系統樹を眺めると、鳥盤類(イグアノドン、トリケラトプス、ステゴサウルスなど)と竜盤類に分類され、竜盤類は更に獣脚類(メガロサウルス、ティラノサウルス、鳥など)と竜脚形類(ブラキオサウルス、サルタサウルスなど)に分けられている。ジュラシックパークで恐竜の卵や子供を襲うプテラノドンなどの翼竜類は恐竜とは系統樹上で遥か以前に分家したもので恐竜に含まらないことも知った。恐竜の大きさであるが、有名な始祖鳥(アーケオプリテクス)もカラスほどの大きさであり今回のハチドリ程度の恐竜もさして不思議なものでは無いようである。恐竜図鑑や恐竜博では恐竜より1億年もあとに生存し絶滅したマンモスなども掲載・展示されているが、進化しながら現在までも生き残っている鰐・亀・鳥などを除いておおかたの恐竜は7千万年前の隕石衝突で絶滅したとされている。学術的な分類は難解であり深く理解できなかったが、一般的には翼竜類と非鳥類型恐竜という二つの括りで「世に云う恐竜」は表現されているようである。ここまで読んで「卵で繁殖(卵生)するものは全て恐竜と呼んで差し支えないのでは?」と思いついたが、そうすれば現在の地球上の生物は哺乳類と恐竜に二分されることになってしまう。この暴論は素人の結論であり広言・高言ははばかられ、特に孫には絶対に言えないものであろうがご容赦頂きたいものである。

 これまでは恐竜の色と鳴き声は想像・創作に依っていたが、羽毛付きの化石を分析することで色は判明しつつあり、声帯のついた化石が発見されれば鳴き声も明らかになるかも知れない。今回のハチドリ型化石(オクルデントアビスと命名)を機に、恐竜に興味を持とうかと思っている。ともあれ新型コロナで埋まった紙面の片隅の小さな囲みであったが引き付けられる記事であり、少なくとも枝野サウルスや蓮舫トプスの不可思議な言動よりは親しみを持てるものであった。