自衛隊OBであるが、艦船(機関)特技であるために、銃器については無知に等しいので、来る(かも)機会に備えて小銃を勉強した。
勉強は主として小火器の弾丸の大きさについてであり、畳の上の水連にもならないが一応の予備知識として調べてみた。
現在小火器の口径については㎜で表記されているが、入隊した昭和30年代にはインチで呼ばれていたし、ハリウッド映画やアメリカ社会では今でもインチで呼称されるのが一般的である。
というわけで、主要な銃器の口径についてインチ-㎜換算から始めたので、以下に列記・紹介する(表記は、インチ呼称/弾頭径㎜-主要銃である)
・45口径/11.433㎜-GIコルト(2次大戦時の米軍制式拳銃:自衛隊も長期に使用)、コルト45マグナム(ダーティ・ハリーのキャラハン刑事が愛用)
・38口径/9.65㎜-スナップ・ノーズ(アメリカ警察官が持つ回転式拳銃で日本の海保・警察にも採用)
・35口径/9mmー自衛隊の制式拳銃
・32口径/8.13mmー海保・警察官の主要拳銃
・30口径/7.62mmーかっての軍用小銃(米M1小銃、陸自64小銃、共産圏等AK47突撃銃(カラシニコフ)など多数)
・25.6口径/6.5㎜ー帝国陸軍の三八式歩兵銃
・22口径/5.58㎜ー主として婦女性用の婦人護身拳銃
/5.56㎜-現在の軍用小銃の主流(陸自89式・20式小銃、米軍M16小銃)
と分類できるようである。
現在の小火器については、敵兵を殺すことよりも負傷させて戦闘力を奪う目的が大きく、小さな弾丸を高速で・多量に散布して、敵の動きを制約することに主眼が置かれている。かっての30口径(7.62㎜)銃は反動も大きく、肩撃ち射撃では肩に十分密着させていないと反動で鎖骨骨折の危険があるとされていたが、5.56㎜銃では反動も小さくなって操作性も向上し、何よりも、軽量化されたことで比較的体格の劣る日本(アジア)人でも携行が容易になったとされている。
口径という呼称であるが、銃と砲(概ね20ミリ弾以上を呼ぶ)では内容が異なる。
例えば、帝国海軍の大和主砲は「46cm(サンチ)62口径砲」、海自最大の単装速射砲(あたご級及びあきづき級)は「127㎜62口径砲」と呼ばれる。小銃は単に弾丸の大きさを示しているが、砲に使用される口径は砲身の長さを示しており、大和主砲の砲身長は46cm×62=2,852cm、海自主砲の砲身長が787㎝であることを示している。
自分の小火器射撃の経験は、小銃では7.62㎜弾・拳銃では45口径・9㎜弾に過ぎず20式新小銃の知識・経験はないが、まァ何とかなるだろう。
余談であるが、娘2人にもハワイで22口径拳銃の射撃を体験させたが、今後とも役立つ場面が無いことを祈っている。また、ベトナムでは悪名高いAK47(カラシニコフ)の射撃を体験したが、「これが世界で最も人を殺した銃か」と思ったことを付け加えて、にわか勉強終了。