glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

横浜ホステルビレッジ

2006-10-18 17:39:48 | エスペラント
 土曜日、横浜ホテルビレッジのミニパーティがあると言うので参加させてもらいました。場所は横浜市中区寿町。パーティ会場はある簡易ホテルの屋上でした。この街は横浜港が荷揚げ港として栄えていた頃日雇い人夫達がたむろする場所で一般の人が立ち入ることを拒否しているような区画でした。
 最近は住民達も年老いて生活保護の人が多くなっています。また昔の簡易宿泊所に空きが目立ってきているのです。そこに若い人達のグループが入り込み、旅行者用の簡易ホテルを作ろうと住民と協力してホテル事業を始めたのです。

 来年エスペラントの世界大会を開く横浜には安いホテルがありません。そこでこのホテルを利用させてもらう事にしているのです。
 私が7年前この町を訪れた時はまるでゴミに埋まったような街でした。昨年頃から花が見られるようになりました。花のボックスが増えるごとにゴミの山が減少してゆきます。人の心とは不思議なもです。

 この計画を作り実行している一人、建築科の大学院生と話す機会が得ました。元労働者達が年老いてこの世を去ってゆく。それを見逃していれば、ここには世間の目を避ける人土地が入り込み、街はスラム化してゆくだろう。それを防ぎたいと熱っぽく語っていました。
 パーティにはその行動を支えようと色々な人が集まっていました。社会は確実によい方に変わっています。

 もう半世紀近く前になります。学生の私はあるセツルメント運動に参加していました。大人達は自分が生きる事に忙しく、社会から落ちこぼれた人々に手を差し伸べる余裕などありませんでした。学生の生半可な運動など現実の中に飲み込まれてしまいました。残ったのは挫折感でした。この挫折感を克服したいと言うのがこれまでの私の生き方だったように思えます。

 若者達の思いが大きくみを結ぶことを願っています。
コメント (12)
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