先日、TとMの交流の仕方を見ていてとても興味深かったです。いくらMの誕生日といえTがなにも貰えないのは4歳のTにとっては悔しいでしょう。彼には家にあった折り紙をあげました。袋から折り紙を出したとたん彼はMのところに駆け寄り言いました。’Tにはこれできない、兄ちゃんやってよ。’Mはもらったばかりの本を読みながら言いました。’うん、後でな。’それはまさに兄と弟という感じでした。
一年前に、Tは自分のものは自分のもの、Mのものも自分のものとまさに気儘にふるまっていました。’それは僕のだ!’とMがいくら言っても返しませんでした。Tがちょっと飽きて手放すを待ってMは取り返していました。先日、Tが持っているおもちゃを’それは俺のだぞ!’とMがいうと、TはそれをMに返しているのを目にして驚いたばかりでした。弟が生まれてからのMの様子を観察していましたが、時にはTの存在に不満を持ち、小さいからと時には世話をしているうち兄弟らしさが次第に育ったのだと感じました。
Tも実は来年兄になります。母親がつわりの時は兄に頼らなくてはなりません。この数カ月、食料の買い出しにMが近くのスーパーに行っていたようです。Tも行きたいというと連れて行ってそうです。すぐ近くの団地を抜けると、信号のある交差点を一つ越えるだけでスーパーのある商業施設につきます。危険は少ないといえ、2年生と4歳児のお使いです。信号を渡る時は必ず兄の指示に従うとか、二人の中、暗黙の了解ができたのでしょう。兄弟関係はそんなふうに生活の中で信頼を築くことで育ってゆくのでしょうね。