木曜日、エスペラントの帰りにスーパーによりました。バスを降りると私の前を小柄な女性が歩いていました。スーパーの前で彼女はゆっくりと崩れるように、地面に膝をつき、手をつきました。それは陽の光を浴びた雪だるまがゆっくリと崩れてゆくような不思議な光景でした。近くにいた女性が駆け寄り彼女を助け起こしました。助けられた女性は膝を抑え、’痛、痛い’と声を発していました。私には映画のスローモーションを見ているような光景でしたが、これは転倒だったのです。その女性はなかなか歩き出せず、そこに止まっていました。外目よりかなり強く膝を打っていたのでしょう。
よく見るとスーパーの入り口に続く道は緩やかな傾斜になっていました。滑り止めでしょうか、そこには数ミリ深さの溝が数本ありました。その溝に躓いたようです。年齢は60代でしょうか、私よりかなり若く見えました。こんな平らなところでも躓くことがあるのかと思ったのですが、なぜかその光景が何度も思いだされ、人の振り見て我が振り直せと自戒しています。