glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

ラオス人は糸で結ばれる!

2010-12-06 08:30:52 | 家族・友人・私

 遠足から帰るとまた儀式が待っていました。今度は家族だけでした。バーシーという儀式用の飾りが一つ用意されていました。結婚式の時はもっと大きいものが二つでしたが・・・。

 私達は何が何やらわからないまま言われたように、数人で片手で飾りを置いた皿のふちをつかみます。もう片方の手の指に白い糸を引っかけ拝みます。その時のひじは直角にしなければならないようでした。後ろに人は片手で前の人のひじに触り、同じ体系をとるのです。そうやって家族全員が飾りのある皿につながるのでした。この儀式には子どもも参加しました。

 終わるとNの父がこれからは私達は親戚ですといったと通訳されました。その後飾ってあった糸の房を抜き取り、糸にお金を結び互いに結びあっていました。私達もそれをして良いのかどうかわからないのでただ結んでもらっていました。子ども達も嬉しそうです。お金の額は1000キープ結ぶ人もいれは、10000キープ結ぶ人、ドル紙幣を結ぶ人もいました。もしかしたら儀式を通して、家庭内での収入の再分配がされているのかもしれません!

 結婚式のとき使った糸は白色でしたが、この度はオレンジ色でした。私にはこの儀式が別れの儀式なのか親戚となる儀式なのか分かりません。もしもまた訪ねる機会があったら私達もお金を用意することになるのでしょう。

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お寺参りとメコン川

2010-12-04 11:09:24 | 家族・友人・私

   日曜日はお寺参りに行くという。初め9時頃と言っていたのがどんどん早くなり、迎えは6時半に来ることとなっました。車はそれより早くやってきました。姉妹5人とその父親、我が家族3人と車の所有者の10人で出かけました。早朝だというのに道路が渋滞していて前に進みません。とうとう車を放棄し歩きました。持ち物の多いこと。白い菊の花、おこわの入った駕籠、お菓子、果物、水、供物を入れる入れ物。これらすべて10人分と6畳ほどのござを持っていました。タートルアンの前の広場は人々で埋め尽くされ、あちこちの並べられたテーブルの前には坊さんたちが立ち並びお布施を受け取っています。

 いったいこの人の波はどこから来るのと尋ねたら、今年は450年祭。国中から人が集まるのだということでした。空いている場所を探しござを敷き、供物をそれぞれの前に置き地面にろうそくを2本灯し儀式をします。それから供物を持って坊さんたちの並ぶテーブルに向かい少しづつ供物を分配しなが進みます。皿がいっぱいになると坊さんたちは足元に置いてあるビニール袋に皿の中身を空け、空の皿をテーブルに置きます。後で街の中でこの袋を運んでいる小僧さん達を幾組も見ました。

 お供えが終わるとまたろうそくを灯し、水を注ぎながら祈りました。それから屋台のある所に行き色々な物を注文して朝食となりました。ホーに白いものを入れているのでなめてみたら砂糖でした。

 手前の黒いぽい物は餅黒米のおこわです。甘みがあって美味しかったです。

 その後パリの凱旋門のような慰霊塔とか、新しく整備されたメコン川の岸に立つ英雄像など炎天下の中みんなで案内してくれました。その後メコン川沿いに走り仏陀公園へ。そこでメコン川を眺めながら昼食を食べました。メコン川は乾季の為、水が少なく中州が見え、隣国タイに泳いで渡れるのではと思えるほどでした。

 後で知ったのですがこれは川を見たいと騒いでいた私へのサービスだったのです。

 仏陀公園の不思議な塔。高さは4階ほど。中には古い仏像が沢山あり、大きな顔の口から入り険しく狭い階段を上り屋上に出ます。 

食事をしながら眺めた川の景色です。

 

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ラオス庶民の台所

2010-12-01 09:32:37 | 家族・友人・私
 20日土曜日3時に迎えが来ました。初日、Nの姉たちが店を出しているという市場の前を通りました。市場を見るのが好きと言ったら、式の翌日にもかかわらず、この日市場見学に行くことになったのです。市場は8時ぐらいまで開いているからと、その前に市内にある大きなお寺、2か所につれて行ってくれました。着くとすぐに人数分の花とろうそくを買いお祈りです。私は神仏に祈る習慣がありません。なぜか子ども時から神や仏がもしこの世にいるなら、祈ったりお供物を捧げた事とは関係なく、彼等が助けようと思う人を助けるだろうと思っているです。ですが、息子に3回礼拝しろと言われ、郷に入っては郷に従えで、礼拝しました。離れてみる仏の顔と真近に座ってみる顔は違っていました。祈る人の気持もわかるような気がしました。

 市場は本当に賑やかでした。


 メコン川でとれた新鮮な魚が並んでしました。ナマズなどまさに座ったように雁首を並べていました。テカテカと光るグレイの皮膚に黒いまだらの蛙もいました。皮を剥ぎ取られたのもありました。これを唐揚げにして食べると美味しいのだとNの父親が言っていました。


 新鮮な野菜が沢山ありました。Nとすぐ上の姉は会社に勤めています。勤めが終わるとバイクで駆け付け、二人の姉の手伝いをするのだそうです。電気製品を持ち、カラオケセットもある豊かに見える生活も家族の協力でなされているのがうかがえました。


 市場を出てから息子がコメを売っている女性に私を紹介しました。昔の彼の大家さんの妹ということでした。
 米の値段が80000キープ。何キロで800円?これは10キロの値段でした。
 宮沢賢治ではありませんが米と野菜があれば人は餓える事はないでしょう!おっとりとした人々の様子はこんな生活スタイルによるのでしょうか。
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