昨日、スウェーデンのエスペランティストからメールをもらいました。彼女はもう80歳にはなるのでしょう。80歳になってからパソコンを始めた心意気に驚きました。そしてすぐにラオスでの写真と御無沙汰をわびる便りを送りました。これからは頻繁に便りを出そうと思います。
彼女には1991年ベルゲン大会の時に北欧を旅し福祉作業所など見学させてもらい5日ほど世話になりました。せめて1週間か10日滞在したら良いのに、これでは短すぎる、私達の生活など分からないでしょうと言われました。それでもデンマークに行かない私にせめてコペンハーゲンぐらい見せてやろうとフェリーで連れて行ってくれました。丁度フランスのMが来ていました。独身の彼はエスペラント世界大会の後3週間とクリスマスの頃3週間の年2回は彼女の所で過ごすと言っていました。
フェリーのの上でMがスウェーデンのデンマークに対する独立戦争の話をしてくれました。凍りついた白い海の上で飢えに苦しむスウェーデン人は捨て身で戦いを挑み独立を勝ち取ったこと。その戦いの成果として貧富の差の少ない福祉国家を目指し現在に至ったことなどを知りました。またコペンハーゲンまでの海岸線の旅も楽しかったです。お昼は海岸で彼女の焼いたケーキをいただきました。夜遅く寝たはずなのに夜中に作ったようでした。
いつも、あなたの場所があるから訪ねなさいと言ってくれます。夫婦ともども大柄で沈着冷静、一見すると冷たく見えますがとても暖かい人たちです。便りにはもう大会には参加できないとありました。2011年エスペラント世界大会はコペンハーゲンです。確か今は橋があるはずです。彼らの住むヘルシングボリまでバスか鉄道で行けるでしょう。年老いた彼らに会えるのは来年しかないかもしれないと思い始めています。