ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

せっかくのバリアフリーでも使えない人たちの嘆き

2008年11月09日 00時34分11秒 | 障害者の自立
 各地で、バリアフリーへの改善が広がってきている。バリアフリー化の初めごろには、障害者市民たちに聞くと、珍事もあったそうだ。バリアフリー化が進んできた現在では、大きく改善されたと思っていた。でもそうではない。以前のままの状況が続いている。新しくバリアフリー化されたところでも、実際に利用した人によれば、えっこれはなに?と驚く事態があるという。

■ 新幹線の障害者用トイレにある「開・閉」のボタン
 豊中市の市会議員でもある入部香代子さんの「バリアフリーについて」という文章がある(ぷくぷくの会発行の『ぷくぷく通信』第142号、2003年03月特別号)。入部さんは、つぎの事例を挙げている。

 新幹線に障害者用のトイレがある。ドアの横に「開・閉」と書いてある2つのボタンがある。新幹線だけでなく、他の駅でも、私も目撃したことがある。入部さんによると「この使い方がわからず開け閉めできない人が多くいらっしゃいます。とくに高齢の女性の方です」と、書いている。 

 トイレにも「介護者の人と一緒に入れない」ところもあるという。入部さんは「シンプルでいいから、どこでも、いつでも使えるトイレにして頂きたい」と希望している。

■ シンプルとはいうものの・・・
 最近届いた、ぷくぷくの会発行の『まねき猫通信』(56ひきめ、2007年02月01日)の「当事者のリレーエッセイ」に書いている佐野武和さん(滋賀県湖北で障害者運動や作業所などを運営)によると、新しくできたドラッグストアで障がい者用トイレを利用した人のレポートを紹介している。そのトイレは「たしかにひと一倍広いが、全く手すりが無い」とある。手すりが無いほどシンプルすぎると、実際には使えない。

 シンプルとは逆の事例もある。佐野さんがN警察署(本文では固有名詞あり)の障がい者用トイレを利用したときの驚きを書いている。つまり「トイレの中が、掃除用具置き場になっているのだ。バケツは困る。手すりにぞうきんを干すのをやめてくれと言いたい」と。

 障害者市民が利用するトイレが、物置場に変身しているのだ。障害者市民がまったく利用していないのだろうか。あるいは、鍵がかかっている障がい者用トイレもあると聞いたことがある。急いでいるときに利用するのがトイレのはずだ。大切なところだろう。でも、鍵がかかっていては、実際にいつ使うのだろう。

■ 実際に利用する人の意見を聞かない弊害
 入部香代子さんは先の『通信』で、「健常者の感覚での『便利』は、障害をもつ方や高齢の方には不便になることがあります」と、書いている。佐野さんも「当事者の意見を形式的にしか聞かないしくみの中で、バリアフリー化が進められていることに警鐘を鳴らしたい」と、強く主張している。

 他にも、トイレで手洗い場にある斜めに傾斜した鏡も、使いにくいという声を障害者市民から聞いたこともある。佐野さんは「スリッパ履き替えが強制される公共施設」なども落とし穴だという。そもそも「長いスロープそれ自体がバリアであることの基本認識がほしい」と、佐野さん。スロープを付ければ、それでバリアフリーだという発注する側の思い込みが、批判にさらされている。

■ 改善に高いコストをかけた成果をみたい
 一度、出来上がった建物や設備を、後で改造すると、経費は高くなる。いかにも、障害者市民のために、これほどのコストを費やしているというように、見せ付けている。ところが、障害者市民にとっても、高齢市民にとっても、自由に快適に使うことができない。となると、その費用は有効に使われたといえるだろうか?

 改造工事にとりかかる前に、いろいろな人に意見を言ってもらう、あるいは、実際にそれらを試してもらうという、過程があれば、良かった。あるいは、入部香代子さんがいうように、はじめはシンプルに作って、その後、使う人のニーズを取り入れて、使い勝手のよいものにしていくことも重要だろう。

 新しい建物で、後からトイレや部屋の案内などを示す張り紙が、たくさんあるところも多い。多分、実際に使ってみて、不満や問い合わせが殺到したのであろう。とくに、小さな字で書かれていて、しかも文字の色が背景と重なるようなデザインは、困りものだ。

 とすると、シャレたデザインをした設計事務所は、どんなつもりだったのだろうか?あるいは、それを認めた施主は?せっかくバリアフリー化やユニバーサルデザインにコストを使ったのであれば、これまで以上に多くの人たちが、快適に気兼ねなく利用してほしいものだ。


中国、障害者の権益保障や事業発展のための法整備を推進

2008年11月09日 00時23分17秒 | 障害者の自立
 中国障害者連合会が7日、「改革開放以来、中国は障害者の権利保障や事業発展のための法的なメカニズムの形成に取り組んできた」と発表しました。

 統計によりますと、障害者の権利を保護する法律は50項目あまりあり、障害者に対する法律救助メカニズムもますます整備されています。また、合法的権益の保護機関がおよそ2600ヶ所、合法的権益保護のデモンストレーションセンターが3200ヶ所、弁護士事務所が3300ヶ所設立されています。さらに、障害者の合法的権益を保護するため、さまざまな法律サービス・支援を行っています。

 また、現在リハビリテーションプロジェクトやサービスネットをさらに改善しました。全国でリハビリセンター2万ヶ所を整備しました。昨年末までに、手術やリハビリを通して、身体機能の改善がみられた障害者は1500万人を上回っています

嘉手納基地内で障害者の“祭典” 米兵ら支援、異文化交流

2008年11月09日 00時20分20秒 | 障害者の自立
 米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)の周辺に住む障害者アスリートらが陸上競技などに出場する「嘉手納スペシャルオリンピックス」が8日、基地内の競技場で開かれ、選手約900人が心地よい汗を流した。

 沖縄駐留の空軍兵らでつくるボランティア組織を中心に2000年から毎年開催、今回で9回目。米兵らが選手に付き添い、手を引いたり車いすを押したりしてサポート。観衆からは「グッジョブ(良いぞ)」「カモン」と声援が飛び交った。

 知的障害を持つ高校1年仲本瑞希さん(16)=沖縄市=は聖火ランナーを務め、200メートル走にも挑戦。「金メダルを取る」と意気込んで走った。

 8歳の息子に声援を送った母親(31)は「年齢を問わず誰でも出場でき、順位にこだわらない精神が好き」。

 県立沖縄高等養護学校の知花久則校長は「障害のある子にとって地域との交流は大きな成長の糧になる。特に米国の異文化と触れる機会はめったになく、人生にも好影響を与えるだろう」と話した。


芋焼酎:障害者が育てたイモで 来春販売へ収穫作業--宗像 /福岡

2008年11月09日 00時17分49秒 | 障害者の自立
 県内の障害者が育てたサツマイモを材料にした芋焼酎が来春、販売される。このほど宗像市の施設「玄海はまゆう学園」で原材料となるイモの収穫があった。県は焼酎の名称を募集している。

 玄海はまゆう学園の入所者26人は5日、学園のイモ畑(約250平方メートル)で約250キロのイモを収穫した。一つで500グラムを超えるイモもあり、入所者は「とても大きい」と満足げ。一つずつ水洗いした後、専用の箱に詰めていった。

 イモは焼酎用に改良された「ジョイゴールド」。今年5月、学園の針池栄治さん(37)ら支援員10人の指導で、26人が手分けして苗を植え、水やりや除草、つるを返して風通しを良くするなど、丹精込めて育ててきた。月末までに計500キロを収穫する。

 イモは同学園と嘉麻市の授産施設「誠心園」の2施設で栽培。収穫後は宇美町の酒造業者「小林酒造」に納品され、焼酎に生まれ変わる。

 県内の授産施設などでは、企業での就労が難しい障害者が授産施設などで工芸品などを生産し、収益から工賃を受け取っているが、対象199施設の平均工賃は月1万2000円と少ない。「11年度までに工賃倍層」を目指す県は、施設に中小企業診断士などを派遣して「売れる商品」の開発を進めており、芋焼酎もその一つ。

 当面は両施設で限定1000本(4合瓶1200円)を販売する。県は「将来的にはネット販売など通常の流通ルートに乗せたい。一気に工賃倍増とはいかないが、第一歩としたい」という。

 名称募集は28日まで。問い合わせは県障害者福祉課092・643・3263。


障害者自立支援法:見直しを 障害者ら抜本改正訴え--鹿児島でフォーラム /鹿児島

2008年11月09日 00時13分52秒 | 障害者の自立
 障害者らがこのほど、鹿児島市のみなと大通公園で「もうやめようよ障害者自立支援法 鹿児島フォーラム」を開催。障害者自立支援法の抜本的な見直しを求めるアピールを採択した。

 県内から約80人が参加。授産施設に通う障害者や施設職員らがマイクを握り、「仕事をして一人前と認められる権利はないのか」「報酬単価の減額で生活できない」などと次々に訴えた。アピールでは、収入に関係なく福祉サービス費の原則1割を払う「応益負担」や利用日数に応じて報酬が支払われる「日割り制度」などの抜本的改正を訴えた。

 社会福祉法人「麦の芽福祉会」の福元巧さん(51)は「ホームヘルパーの事業所はどこも赤字。報酬単価を引き上げるしかない」と訴えた