◇県、170人の退院目指す
県内で精神疾患で入院している精神障害者のうち、症状は安定しているのに地域や家族の受け皿がなく、1年以上入院している人が204人(08年6月現在)に上っていることが県の調査で分かった。県は11年度末までに170人を退院させ、地域社会での生活に移行させることを目標に設定した。
県は、保健所や病院が連携し、保健師やソーシャルワーカーらが地域生活を支援する「地域移行支援事業」を03年度から実施している。ところが、支援を受けて退院した人は、9月末までの約7年間で16人にとどまっている。
現状把握のため、県は退院可能な精神障害者数を集計すると同時に、退院して地域生活に移行した人の数も今年度から調べる。
県障害福祉課は、地域移行が進まない原因に「医療機関の意識や地域の社会資源不足がある」とみており、「地域の受け入れ体制の整備を重点的に進めたい」としている。
県内で精神疾患で入院している精神障害者のうち、症状は安定しているのに地域や家族の受け皿がなく、1年以上入院している人が204人(08年6月現在)に上っていることが県の調査で分かった。県は11年度末までに170人を退院させ、地域社会での生活に移行させることを目標に設定した。
県は、保健所や病院が連携し、保健師やソーシャルワーカーらが地域生活を支援する「地域移行支援事業」を03年度から実施している。ところが、支援を受けて退院した人は、9月末までの約7年間で16人にとどまっている。
現状把握のため、県は退院可能な精神障害者数を集計すると同時に、退院して地域生活に移行した人の数も今年度から調べる。
県障害福祉課は、地域移行が進まない原因に「医療機関の意識や地域の社会資源不足がある」とみており、「地域の受け入れ体制の整備を重点的に進めたい」としている。