障害があってもおしゃれを楽しんでほしい。そんな思いを込めたファッションショーが23日、香川県高松市林町のサンメッセ香川で開かれた。
福祉施設などで調髪のボランティアをしている県内の美容師らが、県内初の試みとして企画。高齢者も加わって16~70歳の36人が、幕末の志士のような姿やウエディングドレスなど希望の衣装でステージに登場、スポットライトを浴びて華麗に歩いた。
発案したのは高松市内で美容院を経営する松谷志津加さん(35)。「おしゃれは生きる喜び」との信条から約10年前、県内の老人ホームなどで「訪問美容」を始めた。4年前に初めて足を運んだ障害者施設で、リハビリに取り組む若者の表情が曇っているように感じ、「髪形だけでなく、ファッションも楽しんでもらえれば、明るくなってくれるのでは」とショーを思い立ったという。
美容師仲間らに呼びかけ続け、今年7月にようやく7人で実行委員会を設立。チラシを手に施設を回って趣旨を説明、モデルを募った。「自分の気持ちを自由に表現してほしい」と衣装や髪形は参加者の希望をかなえることに。精神障害のある男性(28)は「坂本龍馬のように強くなりたい」とはおりはかま姿を、知的障害を持つ女性(33)は「両親を喜ばせたい」とウエディングドレスを選んだ。
この日は20人の美容師が駆けつけ、髪のセットからメーク、着付けを担当。照明が落とされた舞台は、振り袖やパーティー用ドレス姿の参加者が登場すると光と音楽に包まれ、タキシード姿の男性が純白のドレスを着た“新婦”をエスコートするなど、結婚式さながらの演出もあった。
自転車競技の練習中、事故で障害が残った男性(26)は「引きこもりがちだったが、そんな生活を断ち切ることができた。もっとおしゃれの仕方を知りたい」と話す。タキシードを着た男性(21)は「トップバッターだったのでドキドキした。格好いい姿を母親に見てもらえ、うれしかった」と笑顔で舞台袖に戻った。
松谷さんは「表情を見ているとすごく楽しんでくれているのがわかる。これからも勇気を持って、積極的に外へと飛び出してほしい」とエールを送る。
福祉施設などで調髪のボランティアをしている県内の美容師らが、県内初の試みとして企画。高齢者も加わって16~70歳の36人が、幕末の志士のような姿やウエディングドレスなど希望の衣装でステージに登場、スポットライトを浴びて華麗に歩いた。
発案したのは高松市内で美容院を経営する松谷志津加さん(35)。「おしゃれは生きる喜び」との信条から約10年前、県内の老人ホームなどで「訪問美容」を始めた。4年前に初めて足を運んだ障害者施設で、リハビリに取り組む若者の表情が曇っているように感じ、「髪形だけでなく、ファッションも楽しんでもらえれば、明るくなってくれるのでは」とショーを思い立ったという。
美容師仲間らに呼びかけ続け、今年7月にようやく7人で実行委員会を設立。チラシを手に施設を回って趣旨を説明、モデルを募った。「自分の気持ちを自由に表現してほしい」と衣装や髪形は参加者の希望をかなえることに。精神障害のある男性(28)は「坂本龍馬のように強くなりたい」とはおりはかま姿を、知的障害を持つ女性(33)は「両親を喜ばせたい」とウエディングドレスを選んだ。
この日は20人の美容師が駆けつけ、髪のセットからメーク、着付けを担当。照明が落とされた舞台は、振り袖やパーティー用ドレス姿の参加者が登場すると光と音楽に包まれ、タキシード姿の男性が純白のドレスを着た“新婦”をエスコートするなど、結婚式さながらの演出もあった。
自転車競技の練習中、事故で障害が残った男性(26)は「引きこもりがちだったが、そんな生活を断ち切ることができた。もっとおしゃれの仕方を知りたい」と話す。タキシードを着た男性(21)は「トップバッターだったのでドキドキした。格好いい姿を母親に見てもらえ、うれしかった」と笑顔で舞台袖に戻った。
松谷さんは「表情を見ているとすごく楽しんでくれているのがわかる。これからも勇気を持って、積極的に外へと飛び出してほしい」とエールを送る。