和歌山県の田辺市や上富田町の障害者支援施設は、利用者が就労への自信を持てるよう、働く機会を多く確保するよう取り組んでいる。施設は「利用者が自分に合った仕事ができるように支援していきたい」と話している。
2006年4月施行の障害者自立支援法を受けて、入所施設では、住まいとしてのサービスと日中に施設で活動できるサービスに分かれ、利用者が選べるようになった。
施設では日中活動を充実させるため、陶芸や菓子作りのほか、利用者の自立に向けた働く機会の確保に努力している。
上富田町岩田の県福祉事業団が運営する「南紀あけぼの園」(同町岩田)では、07年から町内にある複数の企業と契約し、塩の袋詰めや食堂清掃などを請け負っている。知的障害者12人が業務に就き収入を得ている。さらに昨年12月、同事業団が産業廃棄物収集運搬業の認可を受け、11月から白浜町のホテルで缶やペットボトル、段ボール、発泡スチロールを回収する作業(有償)を始める。
同園は「自分の仕事がどれぐらいできたかという気持ちが自立につながる。利用者に合った作業をほかにも考えたい」と話す。
田辺市たきない町の「のぞみ園」も07年4月に「就労支援班」を設け、働く意欲のある利用者に就労の機会を提供している。知的障害のある9人が所属。市の委託を受けて施設近くにある公園内のトイレ清掃やごみ拾い、白浜町の作業所と連携してごみ袋の袋詰めをしている。2月からは白浜町にある土産物店の箱折り作業も加わった。
同園は「一般就労ができなくても、それぞれの力を出して輝ける場づくりをしていきたい」と話す。
県は福祉施設利用者の一般就労移行の目標値を定めており、11年度は施設を出て一般企業で働く目標人数を48人としている。県障害福祉課によると、一般就労への移行者は07年度が45人、08年度が38人だった。
2006年4月施行の障害者自立支援法を受けて、入所施設では、住まいとしてのサービスと日中に施設で活動できるサービスに分かれ、利用者が選べるようになった。
施設では日中活動を充実させるため、陶芸や菓子作りのほか、利用者の自立に向けた働く機会の確保に努力している。
上富田町岩田の県福祉事業団が運営する「南紀あけぼの園」(同町岩田)では、07年から町内にある複数の企業と契約し、塩の袋詰めや食堂清掃などを請け負っている。知的障害者12人が業務に就き収入を得ている。さらに昨年12月、同事業団が産業廃棄物収集運搬業の認可を受け、11月から白浜町のホテルで缶やペットボトル、段ボール、発泡スチロールを回収する作業(有償)を始める。
同園は「自分の仕事がどれぐらいできたかという気持ちが自立につながる。利用者に合った作業をほかにも考えたい」と話す。
田辺市たきない町の「のぞみ園」も07年4月に「就労支援班」を設け、働く意欲のある利用者に就労の機会を提供している。知的障害のある9人が所属。市の委託を受けて施設近くにある公園内のトイレ清掃やごみ拾い、白浜町の作業所と連携してごみ袋の袋詰めをしている。2月からは白浜町にある土産物店の箱折り作業も加わった。
同園は「一般就労ができなくても、それぞれの力を出して輝ける場づくりをしていきたい」と話す。
県は福祉施設利用者の一般就労移行の目標値を定めており、11年度は施設を出て一般企業で働く目標人数を48人としている。県障害福祉課によると、一般就労への移行者は07年度が45人、08年度が38人だった。