ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

橋下知事が障害者雇用日本一目指す

2009年11月07日 00時55分47秒 | 障害者の自立
 障害者の雇用促進策の一環として、大阪府の橋下徹知事は6日、「法定雇用率未達成企業とは取引しないということを府のメッセージとしたい」と述べ、1・8%の法定雇用率を満たさない企業に対して厳しい姿勢で臨むことを明らかにした。府は基準に満たない企業に対し、雇い入れ計画の提出を義務づけるなどした全国初の条例を開会中の9月議会で制定。橋下知事は「障害者雇用日本一を目指す」としている。

 府は法定雇用率に満たない企業に対し、雇い入れ計画の提出などを求めたうえで、専門家を派遣したり、人材情報を提供するなどして、雇用促進をサポート。2年間が経過しても、努力の形跡が見られないなどの場合に事業所名の公表などに踏み切るという。

 そのうえで、府発注の公共事業や物品購入の契約から一定期間、排除といった措置も取る方針。企業が障害者雇用に関係する企業にもかかわらず、法定雇用率に満たない場合は2年の猶予期間なしに厳しい対応を取ることもあるという。

 定例会見で橋下知事は「2年間ぐらいはサポートを行い、未達成なら取引はしないという形をとり、法定雇用率を達成するのをサポートしたい」と述べた。

 府によると、法定雇用率を満たす企業は府内で42・8%にとどまっており、都道府県で43位。担当課は「いきなり企業を排除しようというつもりではない。サポート体制も充実させながら、状況を改善していきたい」としている。


知的障害者支援施設 男女10人が同室「早急に改善」

2009年11月07日 00時53分54秒 | 障害者の自立
福岡県赤村の知的障害者支援施設で、入所者の男女10人が、同じ部屋で寝起きしていた問題です。

施設側はきょう、報道陣の取材に応じ、「早急に改善したい」と話しました。

この問題は、福岡県赤村の知的障害者支援施設「瑞穂学園」で、入所者の男女10人が、20畳ほどのリハビリルームのベッド10床で、寝起きしていたものです。

厚生労働省の規定では、原則1部屋につき4人の入所と定められていて、福岡県はきのう、立ち入り調査をしました。

瑞穂学園の石田八重子園長はきょう、報道陣の取材に応じ、「不適切という認識はあったが、入所者の高齢化が進み、事故を防ぐ夜間の見守りをするためには、同じ部屋にするのが一番と判断した」と話しました。

その上で今後、10人を別々の部屋へ移し、夜間の職員を増やすなどの改善策を、早急に検討するということです。

国、福岡でも「猶予を」 障害者自立支援法訴訟 争う姿勢の転換表明

2009年11月07日 00時52分23秒 | 障害者の自立
 障害者への福祉サービス費用を原則1割自己負担とする障害者自立支援法は違憲として、福岡県の男性3人が国や福岡市などにこれまで支払った負担金の返還や慰謝料を求めた訴訟の口頭弁論が6日、福岡地裁(増田隆久裁判長)であった。国側は弁論後の協議で、これまでの争う姿勢を転換する方針を示した。

 原告弁護団によると、国側は弁論後の協議で、「政権交代で自立支援法は廃止することになった。今後訴訟の進行方法を考えたいので、来年2月まで猶予をいただきたい」と述べたという。

 同様の集団訴訟は、全国14地裁で起こされている。長妻昭厚生労働相が支援法廃止や訴訟対応の見直しを明言して以降、国側は各地裁の訴訟で同様の方針を示している。

 この日の口頭弁論では原告の母親らが意見陳述。「障害者自立支援法は障害者の当たり前の生活を崩している。一刻も早くなくしてほしい」と訴えた。

“子どものために” 40年 障害者更生施設『こころみ学園』

2009年11月07日 00時51分09秒 | 障害者の自立
 足利市田島町の知的障害者更生施設「こころみ学園」が十四日、開所四十周年を迎える。園生が急斜面の畑でブドウを栽培していることで知られ、そのブドウでつくるワインの品質はサミットで使われるほど。障害者の自立支援とビジネスの共存モデルとしても注目される同施設。根幹にあるのは「園生は私から見れば皆子ども。子どもたちの生きる力を育てたい」という川田昇園長(88)の信念だ。(清水祐樹)

 カン、カン、カン、カン-。平均こう配三八度の山、三ヘクタールを開墾したブドウ畑に、空き缶をたたく音が鳴り響く。果実を狙うカラスを追い払うため、「専任」の園生が毎日、一生懸命に棒を振るう。

 「できることを見つけさせ、やらせる」のが園の方針。入所、通所合わせて約百三十人の園生の年齢は十代から八十代まで幅広く、障害の程度もさまざま。

 外で畑仕事をする園生がいれば、園の清掃や洗濯、食事づくりに励む園生もいる。職員も含め、大家族のように協力し合って暮らしている。

 ブドウのほか、シイタケの原木栽培もメーン作業の一つだ。発生促進のため原木に刺激を与えようと、園生が山から山へと運ぶ。重い木を持って山歩きをすることで、集中力やバランス感覚を身に付けるのが目的だ。シイタケは年間十トンを収穫し、市場へ出している。

 ブドウ栽培も、園生の仕事づくりが基本。除草剤をまかないのは草刈りをするためで、休憩の際には寝転べる。雨よけに一房一房かぶせたかさを再利用するのは、手作業の訓練を積むためだ。

 最近では、栽培にかける手間暇やエコの観点から評価されることもあるというが、同園の牛窪利恵子理事会事務局長は「園生のためにやっていることが結果的にワインを良くしているだけですよ」と苦笑する。

 収穫の時期を迎え、園生は何度も山に登っては実を摘んでいく。併設するワイン醸造場「ココ・ファーム・ワイナリー」職員でブドウ畑主任の桑原一斗さん(28)は「今年は色づき始めてから雨が降らず、すごく良い状態。園生が熱心に世話してくれたおかげ」と出来栄えに胸を張った。

 十四、十五日にはワイナリーで恒例の収穫祭が行われる。問い合わせは電話ガイド=(電)0284(42)1807=へ。

理化学工業 チョーク製造いきいきと 障害者の働く幸せリポート

2009年11月07日 00時49分50秒 | 障害者の自立
 障害者を積極雇用している企業として、鳩山由紀夫首相が所信表明演説で取り上げた東京都大田区のチョーク製造会社「日本理化学工業」。鳩山首相も「友愛社会」の一例として注目する、知的障害者と共生する取り組みとは-。

 ≪熱心な仕事ぶり 感動≫

 同社は現在、従業員73人のうち7割以上の53人が知的障害者だ。会長の大山泰弘さん(76)は「障害があっても、意欲を引き出せば懸命に働いてくれる」と力を込める。

 鳩山首相も視察した川崎工場。製造ラインでは、従業員たちが円形に成型された粘土状のチョークをカッターで切ったり、箱に詰めたり。手際の良さや集中力が必要な作業ばかりだが、流れが止まることはない。

 数字が苦手な障害者のために、材料の配合時には色分けした重りや砂時計を使う。やる気と経験があれば「班長」に昇格することもできる。だが意外なことに、大山さんは「私も最初から障害者に理解があったわけではない」と打ち明ける。

 きっかけは、父の創業した同社に入社して3年目の1960年、近くの養護学校(現・特別支援学校)の教諭が「生徒の就職をお願いしたい」と訪ねてきたことだった。熱意にほだされ、「2週間の実習だけなら」と工場に雇った15歳の少女2人は、休憩も取らず熱心にラベル張りに取り組んだ。その姿に感動した大山さんは、そのまま2人を正社員として迎えた。

 しかし、障害者を定期的に雇用することには迷いがあった。法要で偶然一緒になった住職に相談すると、こんな答えが返ってきた。「人間の4つの幸せは人に愛されること、ほめられること、役に立つこと、必要とされること。障害者が働きたいと願うのは、幸せを求める証しです」

 ≪友愛社会のモデルに≫

 この言葉に大山さんの迷いは吹っ切れ、毎年養護学校の卒業生を正社員として採用するようになった。大山さんは98年、社内に住職の言葉を刻んだ像をつくった。「障害者の働く幸せを支え続けたい」との初心を忘れないためだ。

 障害者雇用「第1号」で、間もなく勤続50年になる林緋紗子さん(65)は「仕事は楽しいし、母も喜んでくれる。若い仲間がどんどん増えてうれしい」と笑顔を見せる。

 鳩山首相の所信表明演説の後、全国の企業や障害者団体などから視察の依頼が相次いだ。大山さんは「障害者が希望を持って働ける『友愛社会』のモデルとして、これからも先陣を切りたい」と意気込んでいる。