ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

福祉制度の谷間/精神障害者の就労

2009年11月09日 01時34分21秒 | 障害者の自立
「さよなら!障害者自立支援法 つくろう!私たちの新法を! 10.30全国大フォーラム」でも、制度の谷間の解消の課題を発言される方が多かった。採択アピールの1でも、「応益負担を核とする障害者自立支援法を廃止し介護保険との統合を行わないことを前提として、「制度の谷間をつくらない新たな総合法」の制定・検討を進めて下さい。と謳われている。
 最近では、アスペルガー症候群や高機能自閉症の人たちに対する制度の不備が指摘されている。
 また、障害者自立支援法で、初めて、対象となる障害者概念に精神障害者が統合されたが、自立支援医療の適用により、今まで、5%の医療費負担が10%となり、受診抑制が拡大した。また、精神障害者に成年後見人が付いた場合は、選挙権が失われたりして、社会的参加が制限される。また、精神障害者は、他の障害者が利用している交通費割引のサービスも受けられないケースが多い。
 特に、障害者雇用の面でも、制度の谷間の状態に置かれている。

 障害者雇用促進法(障害者の雇用の促進等に関する法律)では、雇用主の障害者の雇用の義務が規定されている。

(身体障害者又は知的障害者の雇用に関する事業主の責務)
第37条 すべて事業主は、身体障害者又は知的障害者の雇用に関し、社会連帯の理念に基づき、適当な雇用の場を与える共同の責務を有するものであつて、進んで身体障害者又は知的障害者の雇入れに努めなければならない。

 障害者雇用率については、民間企業では1.8%となっている。

民間企業           ・・・1.8%(対象労働者数56人以上の規模)
特殊法人・独立行政法人 ・・・2.1%(対象労働者数48人以上の規模)
国・地方公共団体      ・・・2.1%(除外職員を除く職員数48人以上の機関)
都道府県等の教育委員会・・・2.0%(除外職員を除く職員数50人以上の機関)

 平成19年(2006)に、法改正が行われて、精神障害者を雇用した場合に、雇用達成率のカウントに含まれることになったが、厚生労働省の見解では、「精神障害者雇用を法的に義務付けたものではない」とされ、障害者雇用促進法の雇用者の障害者雇用義務の対象には含まれていない。

 障害者自立支援法における障害程度区分認定調査の106の質問項目のほとんどが身体機能に関する項目で、精神障害者の認定が低くなる原因となっている。その結果、支援の利用制限という結果を招いている。

 前記アピールの9では、「社会的入院の解消の実効性を高めるため、精神科の救急医療体制の整備を進め、介護、相談や住宅政策などへの思い切った予算のシフトをはかって下さい」と謳っている。

 生きづらい社会が変わることは、「健常者」にとっても生きやすい世の中になることである。地域で共生できるノーマライゼーションの理念が実現される社会を創っていくために、まずは、制度の谷間の解消を図る必要がある。

松山で県視覚障害者文化祭にぎわう

2009年11月09日 01時25分30秒 | 障害者の自立
 第58回県視覚障害者文化祭(県視覚障害者協会主催)が8日、松山市本町6丁目の県視聴覚福祉センターであり、講演など各種行事でにぎわった。
 県内から同協会の会員や関係者ら約210人が参加。惟任力義会長が「視覚障害者が心豊かに生活するには芸術や文化に触れることが大切。きょう一日を楽しく過ごして」とあいさつし、点訳や朗読のボランティアを長年続ける県内の19人に感謝状を贈った。
 県立松山盲学校の神野一志教諭が「視覚障害者と点字文化」と題し講演。ことしは点字を考案したフランスのルイ・ブライユ生誕200年に当たるとし「視覚障害者が文字を持たない時代が長かったが、点字ができたのは大変素晴らしいこと」と歴史を振り返った。

障害者ら間伐材で 遍路道しるべ作り

2009年11月09日 01時24分15秒 | 障害者の自立
 「こうち山の日」(11日)を前に、三原村上下長谷の交流センターそばの民有林で7日、村民と宿毛市内の障害者ら約30人が、自らが間伐した木材で遍路道の道しるべ作りなど体験交流した。同センターを拠点にしている「NPO法人いきいきみはら会」が、山の大切さを認識しようと、県森と緑の会の助成で企画した。

 みはら会の増井三郎代表が「CO2を吸収する森林を育てるためにも間伐材の有効活用を」と呼びかけた後、小学生らが森林組合職員らの指導で間伐を体験。道しるべづくりでは、加工した間伐材の表面に、お遍路マークの型紙を張ってペンキで塗った。札所までの距離などを書き、近く遍路道などに立てる。

 参加した村立三原小5年亀山恵さん(10)は「間伐材を使えるアイデアを考えたい」と話していた。会では、同じ催しを学校にも提案する。


障害者アート、自由な表現 創作の夢など語り合う /大阪

2009年11月09日 01時22分36秒 | 障害者の自立
 障害者アートの魅力を探るシンポジウム「現代アートの世界に輝く新星たち」(府主催、りそな銀行、毎日新聞社など協力)が大阪市中央区の同銀行ホールで開かれ、美術ファンや福祉関係者など約260人が参加した。

 最初に、アート作品制作に取り組む障害者授産施設・アトリエインカーブ(同市平野区)所属で、米国などで高く評価されている寺尾勝広さんが登壇。橋下徹知事のビデオによる質問に答え、創作活動の進め方や「ニューヨークで描きたい」など今後の創作の夢を語った。

 続いて、建畠晢・国立国際美術館長、南嶌宏・女子美術大教授、秋元雄史・金沢21世紀美術館長が、佐々木雅幸・大阪市立大学教授の司会で、現代アートとして高く評価される障害者の作品が少なくないことや、健常者のアートと区分することの無意味さなどを語り合った。

 府は「アートを活(い)かした障がい者の就労支援懇話会」を設け、芸術活動による障害者の就労を進める計画。

福岡グループインフォ 社会福祉法人 ほっと福祉会 /福岡

2009年11月09日 01時21分09秒 | 障害者の自立
 ◇精神障害者の自立を支援
 ドアを開けると、コーヒーの香ばしい香りが店内に満ちている。東区の精神障害者小規模通所授産施設「喫茶ほっと」。障害者約15人が自立への道を目指して働いている。

 社会福祉法人「ほっと福祉会」(東区和白丘)は、喫茶ほっとや、お菓子の箱作りなどを続ける地域活動センター「ふきのとう」、手芸品などを製作販売する福祉工房「フルハート」など、精神障害者を支える五つの作業所を運営する。自立を目指して働いたり、生活支援の登録をしている障害者は計約200人に上る。

 「主治医に勧められて知りました」と振り返るのは、同会後援会副会長の野田伸三さん(62)。自身も精神的な病を抱え、職もなく家族とも別居。98年7月に出会ったのが、ほっと福祉会運営のグループホーム「四季の家」だ。それから四季の家に住み、喫茶ほっとでアルバイトとして働き始めた。

 1年後には福祉会の職員になり、アパートで1人暮らしも始めた。作業所などで自立訓練を受けた障害者は、毎年数人が社会生活へと歩み出していく。「(訓練後に)障害者が社会に出ていくのを見るのがうれしい。一人でも多くの人を送り出したい」と野田さん。

 現在は喫茶ほっとに立ち寄る一方、14日に迫った「ほっと福祉会まつり」の実行委員長として準備に多忙な毎日を送る。今年3年目の「まつり」では、事故から下半身不随となった若者が、車椅子バスケットを通して成長していく姿を描いた中田新一監督の「ウィニング・パス」を上映する予定だ。収益の一部は福祉会の運営費などに使われ、障害者の自立支援につながる。

 野田さんは「多くの人に映画を見てもらうことで、障害者が地域で生活できる態勢整備の助けになってくれれば」と訴える。

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 ◇社会福祉法人 ほっと福祉会
 03年に設立。精神障害者小規模作業所やグループホームなど五つの施設を運営。心の温かさを持ちながら、温かな交流をしていくことへの願いを込め、命名した。14日は年1回の「ほっと福祉会まつり」を開催。東区香ケ丘の東市民大ホールで映画「ウィニング・パス」を上映する(前売り1000円、当日1200円)。問い合わせは、喫茶ほっと(092・681・1959)。