福井県あわら市の障害者福祉施設「ハスの実の家」が同市市姫1丁目で運営する「ハスの実パン工房」の新築工事が完了し13日、新装開店する。工房の規模を従来の2倍にしたことで、これまでより多くの障害者が働けるようになった。同施設では「自立支援をより一層図っていきたい」としている。(高村友基)
工房は、地域の障害者の働く場にと1997年に県内初の障害者によるパン屋としてオープン。障害者がパンの製造から店頭での販売まで携わり、自立支援の場として機能を果たしてきた。また、働く障害者の数人は高いレベルの技術を持ち、自ら新人への指導も行うなど生きがいを持って働いているという。
工房の老朽化に加え、パン屋の機能を充実し障害者の所得向上につなげようと、昨年11月から新築工事を進めてきた。
新しい工房は延べ床面積243・21平方メートルの木造平屋建て。作業場を広くしたことで働ける障害者の人数が、これまでの約10人から20人に増えた。また、地域住民の憩いの場にしてもらおうと店舗部分にカフェスペースを設置。安全安心をモットーに、天然酵母や国産小麦などにこだわった手作りパン約50種類を並べることにしている。
12日は、同市中央公民館で竣工式が開かれ、関係者約90人が出席し完成を祝った。13日からは10~30代の障害者11人が働くことになっている。同施設の具谷裕司施設長は「ここで働くことで力を付け、一般社会で働くためのステップにしてほしい。また、地域に根差すことで障害者への理解が深まってほしい」と話していた。
午前10時から午後6時まで営業。日曜、祝日定休。問い合わせは同工房=☎0776(73)7300。
13日に新装開店する「ハスの実パン工房」=福井県あわら市市姫1丁目
福井新聞 -(2012年4月13日午後0時42分)
工房は、地域の障害者の働く場にと1997年に県内初の障害者によるパン屋としてオープン。障害者がパンの製造から店頭での販売まで携わり、自立支援の場として機能を果たしてきた。また、働く障害者の数人は高いレベルの技術を持ち、自ら新人への指導も行うなど生きがいを持って働いているという。
工房の老朽化に加え、パン屋の機能を充実し障害者の所得向上につなげようと、昨年11月から新築工事を進めてきた。
新しい工房は延べ床面積243・21平方メートルの木造平屋建て。作業場を広くしたことで働ける障害者の人数が、これまでの約10人から20人に増えた。また、地域住民の憩いの場にしてもらおうと店舗部分にカフェスペースを設置。安全安心をモットーに、天然酵母や国産小麦などにこだわった手作りパン約50種類を並べることにしている。
12日は、同市中央公民館で竣工式が開かれ、関係者約90人が出席し完成を祝った。13日からは10~30代の障害者11人が働くことになっている。同施設の具谷裕司施設長は「ここで働くことで力を付け、一般社会で働くためのステップにしてほしい。また、地域に根差すことで障害者への理解が深まってほしい」と話していた。
午前10時から午後6時まで営業。日曜、祝日定休。問い合わせは同工房=☎0776(73)7300。
13日に新装開店する「ハスの実パン工房」=福井県あわら市市姫1丁目
福井新聞 -(2012年4月13日午後0時42分)