障害を持つ人たちの支援事業を行っている、名張育成園の新しい施設「ワークプレイス栞(しおり)」が、名張市百合が丘東9番町に完成。4月29日、福祉関係者や地元住民ら約60人が出席し、竣工式が開かれた。【写真は、完成した「ワークプレイス栞」】
この施設では、18歳以上の障害者を対象に▽企業に就職を希望する人への「働くために必要な学習」を行う就労移行支援(定員12人)▽この施設で弁当の製造販売を中心に行い、収入を得たい人たちへの事前準備をする就労継続支援B型(同20人)▽書道や絵画、陶芸を中心とした創作活動を行い、作家(アーティスト)として社会参加できるようにする生活介護(同8人)――の3つの支援事業を行う。
施設は、木造平屋建て2棟、鉄骨2階建て1棟がコの字型に建設されており、中央は庭園となっている。百合が丘小学校南側にあり、3つのアトリエと陶芸室、陶芸窯が設置された「アトリエ彩」、生徒たちが創作した作品を展示したりする「カフェ&ギャラリー輪」があり、ここではボックス(16席)とカウンター(4席)が設置され、軽食やスイーツなどを販売し、地域の人たちも気軽に出入り出来るようになっている。
竣工式で、あいさつに立った上村友則理事長は「障害を持つ人たちが自立できるように職業訓練するとともに、障害者の人たちの作品などを発信できる、地域の皆様に愛される施設にしたい」と述べた。
問い合わせは、ワークプレイス栞(0695・62・3271)へ。
YOU - (2012年4月29日 14:12)