ゴエモンのつぶやき

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「音訳」の現状と未来の可能性(上)

2012年05月23日 01時42分50秒 | 障害者の自立
 文字の書籍を視覚障害者らのためにCDやテープの音に置き換える「音訳」。多くはボランティア団体に支えられており、まだまだ広く知られてはいないが、徐々に音で読める書籍が増えているという。そんな音訳の現状と未来の可能性を中央大学3年の鈴木あきほさん(20)が取材した。

       ◇

 □今週のリポーター 中央大学 有志学生記者 鈴木あきほさん

 ≪ボランティアが支え 若人集まれ≫

 「音訳」と聞いても、どれだけの人がすぐにイメージを浮かべられるだろうか。恐らく多くの人が首をかしげるのではないだろうか。私も数カ月前まではそのうちの一人だった。

 音訳とは、書籍の文字を音、すなわち声に置き換える作業だ。主な利用者は視覚障害者の人たちだが、細かい文字を読むことがつらくなってきた高齢者にも利用されている。

 ■機械よりも肉声

 全国には多数の音訳ボランティア団体がある。東京・荻窪に事務所を構える「テープ版読者会」の代表、舛田妙子さんと事務局長の矢部信博さん(52)に話を聞いた。

 矢部さんは最低でも1日に1度は事務所に顔を出す。読書会には、現在30~40人の音訳ボランティアが登録している。いつでも活動できる人ばかりではないので、人手が足りないときもあり、ボランティアは常時募集している。

 「基本的にはボランティアさんとメールでやり取りしている。音訳する文章を送り、ボランティアさんが吹き込んだ音声ファイルをもらって、こちらで編集するのが一連の流れ」と、矢部さん。

 最近は「音声読み上げソフト」も登場したが、単調な機械音声よりも肉声を好む人の方が多いという。テープで録音していた時代は、読み間違いがあると、録音のやり直しが必要だったが、今ではパソコンを使って音を切り張りできるようになったため、「だいぶ作業が楽になった」と、笑顔の舛田さん。

 編集した音声をCDとして複製し、図書館や出版社に発送。北海道から沖縄まで全国各地に届けられる。

 利用者の要望は積極的に取り入れるようにしている。週刊誌など新しい情報がほしいという人も少なくない。矢部さんは「どんなに頑張っても1週間はかかるので週刊誌が限界。マイナーな雑誌を読みたい、という声もあるので少しずつ実現していきたい」と意欲的だ。

 ■出版許可が障壁に

 出版社から音訳の許可を得ることも大切な仕事だ。基本的には読者会から版権を持つ出版社に働きかけることが多い。音訳作業はすべて読者会が行い、利益は出版社と読書会の折半だが、それでも、「音訳化」を断る出版社が大半だという。「音訳自体メジャーではないし、出版社としてはやり取り自体面倒臭いのでしょう」と、矢部さん。

 音訳CDだけでなく、映画やテレビ番組でも、音が流れない場面で、状況説明などの副音声を入れた視覚障害者向けのソフトはまだまだ少ない。

 音訳テープ利用者の山口通さん(61)は「音訳CDも副音声付きの番組も全国的に広がってきた。それでもまだ十分ではない。自治体が中心に動いてほしい」と訴える。

 統計では視覚障害者は30万人を超えるものの、ビジネスの対象としては規模が小さすぎるのかもしれない。

 これから音訳が広く認知され、普及していくにはどうすればいいのか。

 矢部さんは「音訳ボランティアの低年齢化が必須。音質のバリエーションが広がると聞く方も楽しいし、次の世代が興味を持ってくれる」と話してくれた。(今週のリポーター:中央大学 有志学生記者 鈴木あきほ/SANKEI EXPRESS)

 統計では視覚障害者は30万人を超えるものの、ビジネスの対象としては規模が小さすぎるのかもしれない。

 これから音訳が広く認知され、普及していくにはどうすればいいのか。

 矢部さんは「音訳ボランティアの低年齢化が必須。音質のバリエーションが広がると聞く方も楽しいし、次の世代が興味を持ってくれる」と話してくれた。(今週のリポーター:中央大学 有志学生記者 鈴木あきほ/SANKEI EXPRESS)


SANKEI_EXPRESS__2012(平成24)年5月22日付EX(18面)

MSN産経ニュース - 2012.5.22 15:24


「補助犬法の周知を」=利用者が野田首相表敬

2012年05月23日 01時40分05秒 | 障害者の自立
 野田佳彦首相は22日夜、首相官邸で「全日本盲導犬使用者の会」問題対策部長(前会長)の清水和行さん(51)ら、補助犬利用者でつくる3団体の責任者らの表敬を受けた。補助犬は盲導犬、介助犬、聴導犬の総称。清水さんらは、飲食店など民間施設での補助犬受け入れを義務付けた身体障害者補助犬法成立から同日で10年を迎えたことを受け、同法の周知徹底などを要請した。

 補助犬の受け入れを拒否する飲食店への罰則化も要望され、首相は「6月の政府広報で同法をPRしていく。罰則も検討したい」と応じた。 

2012年 5月 22日 22:12 JST [時事通信社]



青森・福祉施設不適切対応:障害者就労支援事業所、運営基準違反が3件 市、調査で確認

2012年05月23日 01時35分11秒 | 障害者の自立
 青森市の障害者就労支援事業所を運営するNPO法人の職員が利用者に不適切な行為をした問題で、市は21日、障害者自立支援法に基づく運営基準違反3件を確認したと、市議会常任委員会で報告した。

 市健康福祉部によると、職員同士の口論などで利用者が精神的に不安定になった▽バス車中で職員と利用者が口論となり、職員が利用者の体を押さえ付けた▽法人の事業ごとの会計が区別されていない−−の3件が基準違反に当たる。他にも違反が疑われる事実があり、市は引き続き調査を続ける。

 市は4月に県と合同で事業所に立ち入り検査をし、今月18日には監査を実施していた。

毎日新聞 2012年05月22日 地方版

目指すは沖縄! 障害者日本縦断駅伝、秋田県内を縦断中

2012年05月23日 01時28分53秒 | 障害者の自立
 障害のある人々が、車いすや電動自転車などでたすきをつなぎ、沖縄県までを走る「障害者日本縦断駅伝」が秋田県内を縦断中だ。県内からも3人が参加、日本海沿いの国道7号を南下し、10日にたすきを山形へ引き継ぐ。

 駅伝は、8年前のパリ・ダカールラリーで事故に遭い、左足に障害が残る冒険家、風間深志さん(61)が「全国に障害者の元気な姿をアピールしたい」と企画した。今月4日に札幌市をスタート。これまでに22人が北海道と青森の一部区間を走った。7日に青森・平川市から大館市に入り、9日朝に秋田市に到着した。


たすきをかけ、ロードバイクで走る木村保さん(左)=9日午後1時55分、秋田市下浜羽川

朝日新聞 - 2012年5月22日5時1分

重度身体障害者の中手さん 西区でパステル画展 広島

2012年05月23日 01時25分46秒 | 障害者の自立
 ■「だれでも何かできる」

 東日本大震災で福島市から広島市へ自主避難してきた重度身体障害者の中手幸子さん=広島市西区=のパステル画展が21日、同区天満町の広島西郵便局で始まった。唯一、動かせる右手中指の先に粉状のパステルクレヨンをつけ、画用紙に塗りつけるように描いた。優しく明るい絵。中手さんは「人間、誰でも何かはできることを知ってほしかった」と話している。26日まで。

 展示しているのは、ネコやイヌ、パンダといった動物、バラを中心とした花、森の風景など25点。下書きなしに直接描いている。

 中手さんは千葉県で生まれ、生後1カ月のとき、高熱による脳性マヒで体が不自由になった。その後、福島市に移り住み作業所などで活動していた。パステル画はテレビで画家が描いているのを見て「これなら私にもできる」と、5年前から描き始めた。

 昨年3月、「ドーン」と突き上げてくるような揺れが、15分間続いた。福島第1原発の事故も知り、放射能から逃れようと広島にやったきたという。

 展示している作品には、広島に来てから描いた2枚も含まれている。

 「やっと暮らせる環境が整ってきて」と中手さん。今も24時間、ヘルパーの手助けは必要だが、積極的に外出もする。「さまざまな人に新たな挑戦をする気になってもらえれば」と願ってやまない。

MSN産経ニュース - 2012.5.22 02:03