ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者ら本番向け練習 糸賀一雄さん生誕100年音楽祭

2013年10月09日 01時33分18秒 | 障害者の自立
 障害者福祉に貢献した故・糸賀一雄さん生誕100周年記念事業の音楽祭が11月10日午後2時半から、栗東市の栗東芸術文化会館さきら大ホールで開かれる。県内の障害者支援施設や作業所などの利用者でつくる7つのワークショップグループが、それぞれ歌や打楽器演奏、創作ダンスなどを披露する。

 テーマは「湖(うみ)の波紋」。フォークシンガーの小室等さんが総合プロデューサーを務め、アルトサックス奏者の坂田明さんやパーカッション奏者の高良久美子さんらがゲスト出演する。

 リハーサルを兼ねた公開ワークショップが、近江八幡市の金田コミュニティセンターであり、湖東、湖南の両ワークショップグループのメンバーたちが本番に備えた。湖東グループは、豊郷町の彦愛犬地域障害者生活支援センター「ステップあップ21」の利用者らで構成し、打楽器演奏を担当。テレビドラマ「水戸黄門」の主題歌に合わせ、小太鼓や木魚、鉄琴などを威勢良くたたいていた。

 湖南グループは、守山市の障害者支援施設「蛍の里」と野洲市の「にっこり作業所」の両利用者らで構成する創作ダンスチーム。サンバのリズムに合わせ、体を大きく左右に揺する人もいれば、座ったまま少しずつ動く人もいて、個性あふれる創作踊りをした。

 にっこり作業所を利用する野洲市近江富士の田中徹さん(40)は「踊っていると、めっちゃ楽しい」と元気いっぱい。小室さんは「少ししか動かないダンスでも立派な表現力があり、何ら問題なく本番に臨めることが確認できた。客席の人たちに楽しさが伝わるようにしたい」と話した。

 入場料は一般千五百円、障害者・六十五歳以上の高齢者・大学生千円、中学・高校生五百円。小学生以下無料。当日券あり。全自由席。問い合わせは、県社会福祉事業団(近江八幡市安土町)=電0748(46)8100=へ。


小室等さん(右端)が見守る中、打楽器演奏の練習に励む人たち=近江八幡市の金田コミュニティセンターで

中日新聞-2013年10月8日

障害者雇用促進:8会場で面接会 11日は千葉で /千葉

2013年10月09日 01時30分50秒 | 障害者の自立
 千葉労働局は11日から来年2月にかけて、千葉市や市川市など県内8会場で障害者を対象にした就職面接会を開く。参加者を募集している。

 障害者の雇用を促進し、自立へつなげようと、毎年開催している。最も大規模な会場となる11日開催の千葉ポートアリーナ(千葉市中央区問屋町)では、販売、IT、製造、清掃、サービス、土木などの業種の計94社が参加する。午後1〜4時。事前に主催のハローワーク千葉(電話043・242・1181)か、求職者の最寄りのハローワークに申し込む。当日は、障害者手帳や履歴書などを持参する。

 この後、船橋(24日)▽銚子・我孫子(25日)▽市川(30日、11月29日)▽木更津(12月3日)▽市原(来年2月中旬)の各市で順次開催される。

毎日新聞 2013年10月08日 地方版

根気よく笑顔の診察 箕面の知的障害者専門診療所

2013年10月09日 01時25分30秒 | 障害者の自立
 箕面市に、全国でも珍しい、知的障害者を専門に診る医療機関がある。ボランティアの医師が交代で詰める「山口記念診療所」。知的障害者は医師らとの意思疎通が難しく、安心してかかれる病院を探すのに苦労する保護者もいる。診療は何が難しく、スタッフはどんな工夫をしているのか。現場を見せてもらった。(本部洋介)

 ある日の午後、大阪市淀川区の板見幸治さん(29)と両親が来院した。てんかんとアトピー性皮膚炎を抱え、生活習慣病の恐れがあるため、定期的に通っている。

 自宅近くの病院に行くのは大声で抵抗したという。両親がこの診療所のことを聞き、昨年初めて来院。消毒液のにおいがせず、あちこちにぬいぐるみが置かれた部屋に、板見さんは嫌がらずに入室できた。

 看護師は、「よくきたね。胸をモシモシさせてね」と笑顔だ。内科医の王龍三さん(85)も柔和な表情で聴診器を当てる。静かにしていた板見さんは、「上手だったね」と褒められ、誇らしそうな顔をした。

 動き回る人、検査を怖がる人も多く、医師は白衣を脱いだり、車から出ない患者のために、駐車場まで診に行ったりする。

 近くの施設の健診の際、初めての男性(19)が採血の注射器を見て、顔色を変えて立ち上がった。看護師や施設職員が7人がかりで「大丈夫だよ」と粘り強くなだめた。ベッドに横になり、落ち着いたところで、無事に採血した。

 看護師は、じっとするのが難しい患者の、一瞬を狙って体重を量り、診療放射線技師も、タイミングを見て、走って撮影スイッチを押す。検査が済んだ人に動物シールなどを渡して、達成感を持ってもらう工夫も。

 知的障害者は、自覚症状を伝えるのが苦手だ。健常者なら痛がる状態でも痛そうに見えない場合がある。医師は、健診の客観的データと、周囲の聞き取りから、想像力を働かせる。急に貧血が出た患者について、施設職員が「食欲がない」と話したことから、詳しく調べて悪性腫瘍が見つかったこともあった。

 同診療所は1995年、保護者らの要望を受け、山口正民・元大阪府医師会長(故人)らが開設。内科、整形外科、精神科などの開業医が交代で詰め、施設の健康診断も行う。保険収入と健診費は、看護師と事務員の人件費にあて、医師は手弁当だ。

 開設から18年。医師は高齢化して当初の21人から16人に減り、平均年齢は約70歳。寄付もなくなり、運営は厳しいが、澤村昭彦所長(60)は、「若い医師の力も借り、続けたい」と話す。

 知的障害者は、全国に約74万1000人(2011年)と推定される。健常者同様、高齢化が進み、医者にかかる必要性は高まる。

 澤村所長は「普段の様子を知る施設職員からの情報が、病気の早期発見につながることがある。最近、施設職員も忙しそうに見えるのも気になる点です」と話した。

◆医師の側にも苦手意識

 奈良県が2009年、知的障害者と保護者ら計約2700人に受診の際に困ることを尋ねたところ、4人に1人が「医師や看護師らとのコミュニケーションが難しい」と答えた。医療機関35か所への質問でも、障害者の外来診療の対応を「難しい」と感じたことがあるところが半数を超え、その半分が「知的障害」を挙げた。双方に苦手意識がある状態だ。

 厚生労働省によると、免許を取得した医師の卒後臨床研修に、知的障害者への接し方に特化した研修はないという。そんな中、群馬県のように、保護者が前もって「腕をつかまれるのを嫌がる」など本人の特徴を記しておく手帳や、医師向けの冊子を作るなど、対策を講じるところもある。

 国立重度知的障害者総合施設「のぞみの園」(群馬)の井沢邦英参与(内科医)は、「知的障害者は、一般の医療機関で受け入れを不安がられ、採算の関係で専用の医療機関も少ない。診療得点を加算するなど、受診しやすくする工夫も必要なのではないか」と話した。

(2013年10月8日 読売新聞)

福祉医療制度:精神障害者と県、意見交換 県議会、請願を採択 /奈良

2013年10月09日 01時22分39秒 | 障害者の自立
 医療費の自己負担分を自治体が助成する福祉医療制度を精神障害者にも適用するよう求めた請願が7日、県議会本会議で採択された。採択に先立ち、精神障害者の団体や支援グループ、家族会の会員ら約80人が県の担当者と意見交換し、窮状を訴えた。精神障害者の生活状況や医療費負担に関する調査を進めている県保健予防課の前野孝久課長は「請願は重く受け止める」と応えた。

 精神障害者を支援する「県精神障害者地域生活支援団体協議会」(支援協)が、毎年県と開催する意見交換に当事者らも参加した。

 10年以上、30代の長女が統合失調症を患う男性(65)は「現在は親の年金もあるが、死ねば(長女は)病気になっても病院に行けないと思う。病院に行く権利も奪われているのでは」と訴えた。統合失調症の天理市の男性(34)は「作業所や障害基礎年金などで収入は月8万円ほど。4回入院したことがある。精神科は入院リスクが大きい。助成してもらえれば親が亡くなっても自分一人で生活できる」と話した。

毎日新聞 2013年10月08日 地方版

健常者と障害者が思いやる気持ちを 毎日新聞論説委員が講演、解説−−伊丹 /兵庫

2013年10月09日 01時20分36秒 | 障害者の自立
 障害児・者と保護者でつくる「手をつなぐ育成会」の阪神地区の各会が集まり、伊丹市宮ノ前1のいたみホールで7日、研修会が開かれた。毎日新聞の野沢和弘・論説委員が6月に成立した障害者差別解消法について講演し、法に盛り込まれた「合理的配慮」について解説した。

 同法は公共機関や民間企業に、障害を理由とした不当な差別を禁じ、過度の負担のない範囲でバリアフリー化を進めるなどの合理的配慮を求めている。

 野沢論説委員は合理的配慮を「例えば車椅子の人が採用される。事務所には段差があり、車椅子用トイレもないため長時間働けない。事業所には段差解消やトイレの改造が求められる」と解説した。また、身体障害者の雇用は伸びているが、知的・精神障害者は避けられている現状を紹介。雇用されても離職率が高いのは「個々のコンディションや特性に配慮するという合理的配慮がないからだ」と分析した。

 最後に「日本社会は没個性的で集団主義で、均一さを求めてきた。この法案成立をきっかけに、そうした社会を変え、健常者と障害者がお互いを思いやる気持ちを掘り起こしていかなければ」と締めくくった。

毎日新聞 2013年10月08日 地方版〔阪神版〕