障害者の音楽家らが、演奏会などを通じて一緒に活動する「日本障害者芸術団」を結成し、11月8日、兵庫県尼崎市昭和通のアルカイックホール・オクトで旗揚げ公演をする。
継続的にコンサートを開き、自立への道を切りひらくのが狙いで、団員らは「豊かな感性と磨き上げた表現力を披露したい」と意気込んでいる。
障害者アーティストはこれまで個々で活動し、ステージに立てる機会も限られていた。そこで、演奏会の開催などで支援してきた尼崎市のNPO法人「関西障害者国際交流協会」が、「集まって活動すれば、定期的な発表の場を持ちやすくなる」と、芸術団の結成を思い付いた。
旗揚げには、視覚障害者や身体障害者ら県内外から約10人が加わる。その一人が尼崎市のピアニスト、池田佳ず実さん(36)。ピアノ講師だった24歳の時、体の重心が定まらない「小脳性失調症」を発病し、1年近く入院した。
退院後は車いす生活となったが、力の入らなくなった指で鍵盤に向き合ってリハビリを重ね、徐々に感覚を取り戻していった。わずかな力で踏める特殊なペダルをピアノに据え付けて旋律を奏で、2009年には「国際障害者ピアノフェスティバル」(カナダ)で6位入賞も果たした。
「未来への輝きコンサート」と題した今回の公演では、「ひばり」や「熊蜂の飛行」を披露。中国人で全盲の笛奏者、楊雪元(ようせつげん)さん(38)(京都市在住)とも共演する。池田さんは「観客と心を通わせ合える演奏をしたい」と舞台を心待ちにする。
公演には、視覚障害のピアニストや、心臓に障害を抱える歌手らも出演。関西学院交響楽団や、尼崎市出身の女性デュオ「あまゆーず」も共演する。
当日は午後7時開演(開場は30分前)。全席自由で2500円(前売り2000円)。障害者手帳を持つ人は半額。問い合わせは平日に関西障害者国際交流協会(06・6482・5446)。
(2013年10月22日 読売新聞)
継続的にコンサートを開き、自立への道を切りひらくのが狙いで、団員らは「豊かな感性と磨き上げた表現力を披露したい」と意気込んでいる。
障害者アーティストはこれまで個々で活動し、ステージに立てる機会も限られていた。そこで、演奏会の開催などで支援してきた尼崎市のNPO法人「関西障害者国際交流協会」が、「集まって活動すれば、定期的な発表の場を持ちやすくなる」と、芸術団の結成を思い付いた。
旗揚げには、視覚障害者や身体障害者ら県内外から約10人が加わる。その一人が尼崎市のピアニスト、池田佳ず実さん(36)。ピアノ講師だった24歳の時、体の重心が定まらない「小脳性失調症」を発病し、1年近く入院した。
退院後は車いす生活となったが、力の入らなくなった指で鍵盤に向き合ってリハビリを重ね、徐々に感覚を取り戻していった。わずかな力で踏める特殊なペダルをピアノに据え付けて旋律を奏で、2009年には「国際障害者ピアノフェスティバル」(カナダ)で6位入賞も果たした。
「未来への輝きコンサート」と題した今回の公演では、「ひばり」や「熊蜂の飛行」を披露。中国人で全盲の笛奏者、楊雪元(ようせつげん)さん(38)(京都市在住)とも共演する。池田さんは「観客と心を通わせ合える演奏をしたい」と舞台を心待ちにする。
公演には、視覚障害のピアニストや、心臓に障害を抱える歌手らも出演。関西学院交響楽団や、尼崎市出身の女性デュオ「あまゆーず」も共演する。
当日は午後7時開演(開場は30分前)。全席自由で2500円(前売り2000円)。障害者手帳を持つ人は半額。問い合わせは平日に関西障害者国際交流協会(06・6482・5446)。
(2013年10月22日 読売新聞)