視覚障害者の駅ホームからの転落事故を防ごうと、県交通政策課は16日、川越市国際交流センターで「第1回ホームの声かけ・サポートリーダー講習会」を開いた。駅で困っている視覚障害者に声をかけ、サポートする輪を全県に広げるため、地域のリーダーを育成するのが目的。講師役の視覚障害者や交通事業者向け教育の専門家は「迷ったら声をかけて」と強調した。
参加したのは、県西部の公務員や東洋大の学生ら十三人。県立塙保己一(はなわほきいち)学園(県立盲学校)の教員・生徒や視覚障害者団体の役員が、視覚障害者の特性や体験談を講義。参加者からは「どういう場面で声をかけたらいいのか」という点に質問が集中した。視覚障害者を見て助けたいと思っても、つい遠慮してしまう健常者の心理が浮き彫りになったが、講師からは「白杖(はくじょう)を持った人がホームの端を歩いていたら迷わず声をかけて」「迷ったら声をかけることが重要」とアドバイスがあった。参加者は最後に東武東上線川越駅で、交互にアイマスクを付けて実際の介助の仕方を学んだ。
参加した東洋大三年浅野真友佳(まゆか)さんは「視覚障害者にどうやって声をかけたらいいのか分かって良かった」と話していた。
県は駅ホームからの転落事故防止のため本年度から、ホームの線路側と内側を分かりやすくする点字ブロックやホームドア整備促進のための補助事業、声かけ・サポート啓発事業で対策に乗り出している。サポートリーダー講習会は県内各地で本年度中に十回程度開く予定という。
2人一組になって介助役と視覚障害者役を体験する参加者=川越市で
東京新聞-2013年10月17日
参加したのは、県西部の公務員や東洋大の学生ら十三人。県立塙保己一(はなわほきいち)学園(県立盲学校)の教員・生徒や視覚障害者団体の役員が、視覚障害者の特性や体験談を講義。参加者からは「どういう場面で声をかけたらいいのか」という点に質問が集中した。視覚障害者を見て助けたいと思っても、つい遠慮してしまう健常者の心理が浮き彫りになったが、講師からは「白杖(はくじょう)を持った人がホームの端を歩いていたら迷わず声をかけて」「迷ったら声をかけることが重要」とアドバイスがあった。参加者は最後に東武東上線川越駅で、交互にアイマスクを付けて実際の介助の仕方を学んだ。
参加した東洋大三年浅野真友佳(まゆか)さんは「視覚障害者にどうやって声をかけたらいいのか分かって良かった」と話していた。
県は駅ホームからの転落事故防止のため本年度から、ホームの線路側と内側を分かりやすくする点字ブロックやホームドア整備促進のための補助事業、声かけ・サポート啓発事業で対策に乗り出している。サポートリーダー講習会は県内各地で本年度中に十回程度開く予定という。
2人一組になって介助役と視覚障害者役を体験する参加者=川越市で
東京新聞-2013年10月17日