災害時の障害者支援を考えるシンポジウムが13日、神戸・ポートアイランドの神戸国際展示場であり、阪神・淡路、東日本大震災の体験を障害者、支援者らが振り返った。
二つの震災では、高齢者や障害者が孤立、体調を崩して亡くなる「震災関連死」も相次いだ。シンポは「日本障害者歯科学会」総会の一環として、被災障害者支援に取り組むNPO法人「ゆめ風基金」(大阪市)が企画した。
福島県南相馬市で障害者の生活支援を続けるNPO法人「さぽーとセンターぴあ」の青田由幸代表理事は「原発事故で『屋内待避』エリアとなり、多くの住民が市外に避難したが、高齢者や障害者に支援が届かず逃げられなかった」と災害時の課題を提起。「CILたすけっと」(仙台市)スタッフの菊池正明さん(52)も「地震直後の避難所に、障害者の居場所はなかった」と話した。
自らも障害があり、NPO法人「生活支援研究会」理事長の野橋順子さんは神戸市須磨区で被災。「行政に助けを求めたが、無理と言われた。一方で、震災は自立生活を始めるきっかけになった」といい、平時からの助け合いや、人と人とのつながりが災害弱者の命を救う、と強調した。
神戸新聞-2013/10/13 19:28
二つの震災では、高齢者や障害者が孤立、体調を崩して亡くなる「震災関連死」も相次いだ。シンポは「日本障害者歯科学会」総会の一環として、被災障害者支援に取り組むNPO法人「ゆめ風基金」(大阪市)が企画した。
福島県南相馬市で障害者の生活支援を続けるNPO法人「さぽーとセンターぴあ」の青田由幸代表理事は「原発事故で『屋内待避』エリアとなり、多くの住民が市外に避難したが、高齢者や障害者に支援が届かず逃げられなかった」と災害時の課題を提起。「CILたすけっと」(仙台市)スタッフの菊池正明さん(52)も「地震直後の避難所に、障害者の居場所はなかった」と話した。
自らも障害があり、NPO法人「生活支援研究会」理事長の野橋順子さんは神戸市須磨区で被災。「行政に助けを求めたが、無理と言われた。一方で、震災は自立生活を始めるきっかけになった」といい、平時からの助け合いや、人と人とのつながりが災害弱者の命を救う、と強調した。
神戸新聞-2013/10/13 19:28