障害者が企画・運営し、著名なアーティストを招く音楽の祭典「GCグランドフェスティバル0」が12月7日、横浜港の大さん橋ホールで初めて行われる。音楽を通じて、障害者と健常者が一緒に働く場を生み出そうという取り組み。初回は、地元・横浜市出身の横山剣さんがボーカルを務めるクレイジーケンバンドが出演する。
イベントは、全身の筋力が衰える筋ジストロフィーで車いす生活を送るNPO法人「日本バリアフリー協会」の代表理事・貝谷(かいや)嘉洋さん(43)が企画した。貝谷さんは2003年から、プロのミュージシャンを目指す障害者を対象にしたコンテスト「ゴールドコンサート(GC)」を開いているが、今回の音楽祭では障害者が裏方に回る。
イベントのモデルは、デンマークで筋ジストロフィーの患者団体が開く野外音楽祭「グリーンコンサート」。著名なアーティストが出演して年7回で計約20万人を動員し、1億円以上の利益を上げる。貝谷さんは1999年に見学し、「障害者団体が娯楽事業で活動資金を得るなんて」と衝撃を受けた。
昨年8月に実行委員会を設立。肢体不自由者を中心とした約20人が雇用されたり、委託を受けたりして、アーティスト探しから協賛金の獲得、会場で販売するグッズの製作、チラシの配布、当日のチケットのもぎりなどを行う。
貝谷さんは「楽しいイベントの中で、さりげなく障害者が働いている姿を見てもらい、障害者の働く場を増やすことにつなげていきたい」と話す。実行委は毎年恒例のイベントとすることを目指している。
午後4時半開場、5時半開演。料金は6300円。27日からチケットぴあなど主要プレイガイドで購入できる。厚生労働省、神奈川県、横浜市など後援。

音楽祭の協賛企業を探すため、打ち合わせをする貝谷さん(左)ら(東京都千代田区で。NPO法人日本バリアフリー協会提供)
(2013年10月27日 読売新聞)
イベントは、全身の筋力が衰える筋ジストロフィーで車いす生活を送るNPO法人「日本バリアフリー協会」の代表理事・貝谷(かいや)嘉洋さん(43)が企画した。貝谷さんは2003年から、プロのミュージシャンを目指す障害者を対象にしたコンテスト「ゴールドコンサート(GC)」を開いているが、今回の音楽祭では障害者が裏方に回る。
イベントのモデルは、デンマークで筋ジストロフィーの患者団体が開く野外音楽祭「グリーンコンサート」。著名なアーティストが出演して年7回で計約20万人を動員し、1億円以上の利益を上げる。貝谷さんは1999年に見学し、「障害者団体が娯楽事業で活動資金を得るなんて」と衝撃を受けた。
昨年8月に実行委員会を設立。肢体不自由者を中心とした約20人が雇用されたり、委託を受けたりして、アーティスト探しから協賛金の獲得、会場で販売するグッズの製作、チラシの配布、当日のチケットのもぎりなどを行う。
貝谷さんは「楽しいイベントの中で、さりげなく障害者が働いている姿を見てもらい、障害者の働く場を増やすことにつなげていきたい」と話す。実行委は毎年恒例のイベントとすることを目指している。
午後4時半開場、5時半開演。料金は6300円。27日からチケットぴあなど主要プレイガイドで購入できる。厚生労働省、神奈川県、横浜市など後援。

音楽祭の協賛企業を探すため、打ち合わせをする貝谷さん(左)ら(東京都千代田区で。NPO法人日本バリアフリー協会提供)
(2013年10月27日 読売新聞)