ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

国体の盛り上がりつなごう 障害者大会開幕まで各種イベント

2013年10月10日 03時08分16秒 | 障害者の自立
 第68回国民体育大会(国体)が8日に閉幕し、その盛り上がりを12日開幕の第13回全国障害者スポーツ大会につなげようと、「東京ユニバーサルスポーツ3days(デイズ)」が9日、始まった。各種スポーツイベントを3日間にわたって都内で実施する。有名アスリートらによるスポーツの出前授業に加え、10日には猪瀬直樹知事らが都庁周辺をジョギングするイベントが行われる。

 都は2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を見据え、今回も「スポーツ祭東京2013」として、国体と障害者スポーツ大会の一体化を一層進めている。

 今回のイベントでは9~11日に、公立スポーツ施設や特別支援学校計10カ所にオリンピアンやパラリンピアンをはじめとするアスリートを派遣。実際に競技を体験してもらい、裾野を広げることを目指している。

 この日、江戸川区の都立江戸川特別支援学校には、国内トップレベルの都内の車いすバスケットボールチームのメンバーが訪れ、生徒計17人を指導。コートに転がったボールの拾い方一つをとっても、車いすの車輪を上手に使ったレベルの高い技術に、参加者からは感嘆の声が上がった。

 指導にあたった日本代表ヘッドコーチでもある及川晋平さん(42)は「こういう機会で楽しむことが大切。知ってもらうことでファンが増え、トップレベルの試合を見てもらえるようにもなる」と話した。

 10日のジョギングイベントには、五輪招致で活躍したパラリンピック陸上競技の佐藤真(ま)海(み)選手らアスリートや芸能人も多数参加。障害の有無にかかわらず、一緒にスポーツを楽しめる社会の実現を呼びかける。

MSN産経ニュース-2013.10.9 21:01

ジョブコーチ養成研修を開始 盛岡、障害者を支援

2013年10月10日 03時05分10秒 | 障害者の自立
 障害者の就労支援や職場環境の整備に当たる職場適応援助者(ジョブコーチ)の養成研修は8日、盛岡市大通1丁目の県産業会館で始まった。県がNPO法人全国就業支援ネットワーク(大阪市)に委託し、初めて実施した。

 ジョブコーチの要請研修は、4月から障害者雇用促進法で民間企業に定められた障害者の雇用率(法定雇用率)が1・8%から2・0%に引き上げられたことも踏まえた対応。

 今回は、就労の継続や移行の支援を担う事業所の職員ら31人が参加。初日は同ネットワークの関宏之事務局長が講師となり「障害の概念と職業リハビリテーション概論」について学んだ。

 研修は18日までの7日間。講習のほか、企業で実務演習も行う。


【写真=参加者にジョブコーチの心構えを説く関宏之事務局長】

岩手日報-(2013/10/09)

スポーツ祭東京2013 閉会式  障害者大会にバトン

2013年10月10日 03時00分03秒 | 障害者の自立
 東京国体(スポーツ祭東京)の閉会式では、障害者スポーツのデモンストレーションが行われ、プラカーダーやアナウンサーなど式典スタッフにも障害者が参加して、やり遂げた。障害のある人もない人もスポーツがもたらす感動の力を分かち合い、手を携えて生きる社会をめざそう-。スポーツ祭東京を貫く、そのメッセージは十二日からの全国障害者スポーツ大会に引き継がれた。

 全国選手団の入場行進を先導したのは、特別支援学校の都立府中けやきの森学園(府中市)に通う車いすの女子生徒二人と、彼女らの背を押す都立神代高校(調布市)の男子生徒二人のペア。

 四人の息の合った先導ぶりに観客席から温かい拍手が送られた。

 女子生徒は、けやきの森学園高等部二年の三浦潤子さん(17)と大塚有希さん(17)。二人とも開会式に続く二度目の大役だった。

 三浦さんは「閉会式もやはり緊張しました。とても貴重な経験ができました」とほっとしたような笑顔。行進しながら考えていたのは「最後までしっかり前を向こうということ」。ペアの男子高生とは「緊張してあまり話をしていません」と言うが、「こういう形で健常者の方と一緒にプラカーダーができ、障害者と健常者の良いかかわりを示すことができたと思います」。

 大塚さんは「やりおえて、ほっとしました」とニッコリ。開会式では緊張で表情が硬くなってしまったので「笑顔になるようがんばりました。開会式よりはうまくできたかな」。この経験は「今後に生きると思う」と目を輝かせた。

 車いすを押した神代高校一年の伊藤将太郎君(15)は「車いすの方に負担をかけないように気をつけました。車いすを押した経験はなく、練習では、ちょっとした段差でも乗っている人が『わっ』と驚いた。車いすの方の苦労が理解できました」と話した。

 同校一年の赤池颯哉(そうや)君(15)は「行進では二台の車いすの動くペースを意識しました」と振り返り、「障害者の方に適切な補助をしてあげることの大切さを感じた。また障害者の方と何か一緒にできたらいいなと思う」と充実した表情を見せた。


入場行進で選手団の先導役を務めた三浦さん・赤池君(左)と大塚さん・伊藤君=調布市の味の素スタジアムで

東京新聞-2013年10月9日

重度障害者に光を 19日に高崎でシンポ

2013年10月10日 02時56分31秒 | 障害者の自立
 「自宅で安心して暮らしたい」「自由に外出したい」。障害者らの介護問題に取り組んでいる「介護保障を考える弁護士と障害者の会 全国ネット」(事務局・東京)が十九日、シンポジウムを高崎市で開く。主催者は「十分な介護を受けるための課題を考えよう」と呼び掛けている。

 シンポジウムは「重度の障害があったって、自分のことは自分で決める!」。昨秋結成した「全国ネット」などの主催。高知や大阪など各地で開かれているが関東では初めて。

 重度障害者に生活支援を提供する「重度訪問介護」は、市町村が介護を支給する時間を決める。だが、障害者が望む時間より少ない場合が多く、ほとんどは泣き寝入り状態だ。

 この状況に一石を投じたのが昨年四月の和歌山地裁の判決だった。原告の筋萎縮性側索硬化症の患者に対し、和歌山市が決めた一日約十二時間の介護支給時間について、判決は「合理性を欠き、生命に重大な危険が発生する可能性が高い」として、二十一時間以上の拡大を義務付けた。

 シンポジウムでは原告代理人の長岡健太郎弁護士らが経過を報告。太田市で重度訪問介護を利用して暮らす筋ジストロフィー患者の山田泰子さん、知的障害のある息子がいる岡部耕典早稲田大教授らがパネル討論する。

 午後一時半~四時半高崎市問屋町のビエント高崎で。参加無料。問い合わせはフリーダイヤル=(0120)979197=へ。

東京新聞-2013年10月9日







障害者雇用 誇り生む

2013年10月10日 02時50分33秒 | 障害者の自立
 社員数77人のうち、知的障害者が7割以上の57人。川崎市高津区のチョーク製造会社「日本理化学工業」社長の大山隆久さん(44)は話す。「障害者も健常者も、全ての従業員が働く幸せを実感できる会社が、日本の社会には絶対に必要なんです」

 多摩川近くの工場には、障害者がスムーズに仕事をするための工夫が随所にある。文字や数字を読むのが苦手な人には、材料ごとに色分けした容器を使って計量したり、時計の代わりに砂時計を使ったり。粉の混ぜ合わせから成型、乾燥、荷造りまで、それぞれが役割をこなしている。

 現会長で大山社長の父・泰弘さん(80)が近くの養護学校の教諭から「働く経験をさせてほしい」と頼まれ、1960年に2人の女性を雇用したのがスタートだ。真剣な働きぶりを評価し、採用を増やしていったが、仕事中のトラブルに社員から不満の声も出た。

 悩んでいたとき、泰弘さんは法事の席で聞いた禅寺の僧侶の言葉に衝撃を受けた。「人間の究極の幸せは、愛されること、ほめられること、役に立つこと、必要とされることの四つです」。働くことを通じて、企業が幸せを提供できる場になる。それが社会貢献につながり、企業価値を高める――。そんな思いで雇用を続ける。

 2009年10月、鳩山由紀夫首相(当時)が所信表明演説で「幸せな社会」の一例として日本理化学工業の取り組みを紹介。一気に全国に知られ、自治体や企業の視察が今も相次ぐ。

 障害者を雇用する企業を増やすには、自社の経営安定が欠かせない。少子化やホワイトボードの普及でチョーク市場が縮小する中、新市場の開拓に力を注ぐ。

 窓ガラスや浴槽の壁にも書ける新しい固形マーカー「キットパス」を早稲田大学と共同で開発し、06年から販売。口紅の原料にも使われるパラフィンを使い、ぬれた布で拭けばすぐに消える。世界中の雑貨が集まるフランス・パリの展示会にも出展した。オリジナル商品の種類は約300。世界中の大人や子どもが、どこでも落書きを楽しめる。そんな筆記具を作るのが夢だ。

■成長する姿、うれしい瞬間

 工場で働く障害者の社員たちは、年度初めに「今年の目標」を考えて、紙に書きます。

「分からないときは相談する」「色々なお仕事を覚えて『ありがとう』をたくさん言ってもらえるようにする」「人の話をちゃんと聞く」……。

 ひと言ひと言に、働くことの原点を逆に教えてもらっているように思います。入社する時に「あなたに休まれたら会社は大変です」と、企業人として必要としていることを伝えることで、みんな仕事に誇りを持っている。仕事を通じて成長する姿を感じるのが、一番うれしい瞬間です。

■日本理化学工業 1937(昭和12)年設立。固くて粉の飛散が少ない炭酸カルシウムを使った「ダストレスチョーク」で知られ、業界シェアはトップの30%以上。北海道美唄市にも工場をもつ。12年の売り上げは約6億1千万円。大山社長は08年、4代目社長に就任。

朝日新聞- 2013年10月09日