神奈川工科大(厚木市)の小川喜道教授(障害者福祉論)の研究室は11月9日の学園祭で、「震災と障害者」をテーマにしたイベントを開く。岩手と福島で被災した障害者ら2人を招き、「災害弱者」への支援のあり方を考える。
ドキュメンタリー映画「逃げ遅れる人々~東日本大震災と障害者」(74分、飯田基晴監督)を上映。その後、岩手県釜石市で認知症高齢者のデイサービスセンターを運営する古川貞治さん(39)と、福島県いわき市出身の障害者、小野和佳さん(30)を交えて討論する。
震災時、古川さんのデイサービスセンターは1階が津波で水没し、高齢の入居者らをテーブルの上に乗せ、職員が体を支えながら全員の命を守った。自宅も津波で流され、仮設住宅に暮らしている。
小野さんは、NPO法人いわき自立生活センターの職員だった時に被災し、車いすでの避難に苦労した。いまは相模原市に移住している。
小川教授の研究室は4月からイベントの準備を進めてきた。4年生の安楽智樹さん(22)は卒論研究で、停電時、電動車いすの利用者が何を備えたらいいかなどを調べている。「障害者に大切なことや不安に思うことでも、健常者が気付かないことがある。命に直結する問題なので、被災者の生の声を聞いて、ぜひ一緒に考えてほしい」と話す。
イベントは午後1時半~午後4時、同大のE3号館で。参加無料。手話通訳とパソコン要約筆記がある。小川研究室(046・291・3153)へ。
「逃げ遅れる人々~東日本大震災と障害者」の上映会は11月14日、厚木YMCAの主催で厚木市文化会館ホールでもある。午後6時半開場。入場無料。問い合わせは厚木YMCA(046・223・1441)。
朝日新聞-2013年10月22日
ドキュメンタリー映画「逃げ遅れる人々~東日本大震災と障害者」(74分、飯田基晴監督)を上映。その後、岩手県釜石市で認知症高齢者のデイサービスセンターを運営する古川貞治さん(39)と、福島県いわき市出身の障害者、小野和佳さん(30)を交えて討論する。
震災時、古川さんのデイサービスセンターは1階が津波で水没し、高齢の入居者らをテーブルの上に乗せ、職員が体を支えながら全員の命を守った。自宅も津波で流され、仮設住宅に暮らしている。
小野さんは、NPO法人いわき自立生活センターの職員だった時に被災し、車いすでの避難に苦労した。いまは相模原市に移住している。
小川教授の研究室は4月からイベントの準備を進めてきた。4年生の安楽智樹さん(22)は卒論研究で、停電時、電動車いすの利用者が何を備えたらいいかなどを調べている。「障害者に大切なことや不安に思うことでも、健常者が気付かないことがある。命に直結する問題なので、被災者の生の声を聞いて、ぜひ一緒に考えてほしい」と話す。
イベントは午後1時半~午後4時、同大のE3号館で。参加無料。手話通訳とパソコン要約筆記がある。小川研究室(046・291・3153)へ。
「逃げ遅れる人々~東日本大震災と障害者」の上映会は11月14日、厚木YMCAの主催で厚木市文化会館ホールでもある。午後6時半開場。入場無料。問い合わせは厚木YMCA(046・223・1441)。
朝日新聞-2013年10月22日