ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

「派遣村」村長現る /熊本

2016年07月05日 02時00分15秒 | 障害者の自立

 原稿を出し終え、記者たちもほっと一息の先週の金曜夜、テレビや新聞でおなじみの男性が支局に現れびっくり。社会活動家、湯浅誠さん(47)です。失業者支援の「年越し派遣村」村長と言った方がピンと来るかもしれません。2008年に社会問題化した「派遣切り」ではすぐに対策に乗り出し、内閣府参与の他、東日本大震災後は内閣官房震災ボランティア連携室長に就任。今は法政大教授の傍らさまざまな運動に携わっています。

  実は12年ぶりの再会で、思わず「何をしに?」。聞けば、東日本大震災で被災した岩手県釜石市の住民と熊本の被災者の相互交流を企画しており、そのための視察とのこと。報道部の記者がインタビュー(6月10日掲載)した縁で、熊本の実情、現状も知っておきたいと来訪したのです。

 記事では「(仮設住宅は)コミュニティーをつくりにくい。同じ境遇の他地域の住民と『経験交流』の機会を持つことが有効」と指摘。その上で「釜石のおばちゃんが実体験に基づく助言をしたら私が講演するよりはるかに心に残る。『恩をどこかで返したい』と思う釜石の人たちの元気や復興にもつながる」と話したばかり。素早い実行力には舌を巻きます。

 私は12年前、福岡県内の知的障害者更生施設の虐待問題を取材。同様のケースが全国で相次いでおり、根絶するすべがないか各地の現場を見て歩く中、生活困窮者たちの支援に奔走する湯浅さんに出会ったのです。「見えないことは無視につながり、関心は尊重につながる」の座右の銘通りの奮闘に刺激を受け「障害者を守る法律を作ろう」と取材班を組織。紆余(うよ)曲折を経ながらも被災者生活再建支援法(毎日新聞の取材班が生んだ法律です)と同じ手法でキャンペーン報道を行い、11年の障害者虐待防止法成立につなげたのです。

 当時を思い出させてくれた再会に「あんたも何かやれ」とはっぱをかけられたようで……。負けられません。

毎日新聞   2016年7月4日


江戸川区社協がつながりの拠点を開設 全世代対応型の地域包括ケアへ

2016年07月05日 01時49分06秒 | 障害者の自立

子ども食堂を開いたなごみの家(長島桑川) 

子ども食堂を開いたなごみの家(長島桑川)

 子どもからお年寄りまで誰でも気軽に立ち寄れる居場所「なごみの家」がこのほど、東京都江戸川区内にオープンした。区の補助を受け、区社会福祉協議会が運営する。さまざまな相談を受ける窓口となり、地域の福祉関係者のネットワークを築く。独居高齢者の見守り、子ども食堂や学習支援も展開するなど、全世代に対応できる地域包括ケアシステムの核と位置付ける。

  空き店舗などを改装したなごみの家は5月7日に小岩、松江北、長島桑川の3カ所でオープン。開館は火曜日から日曜日の9時から17時半で、月曜日、祝日は休み。看護師や社会福祉士などの資格を持つ区社協職員4~5人が常駐する。

  区内には医療や介護、生活上の悩みなどを相談できる窓口が既にある。大規模団地のサロンなど居場所もある。しかし、それらは対象者を絞った縦割りの制度や一部の地域に限ったものだ。

  一方、なごみの家は「既存の社会資源に横串を刺すもの」(深津康二・同区社協事務局長)だ。医療・介護分野で提唱される地域包括ケアシステムを、高齢者だけでなく全世代に対応できるものにするための核だという。

  人口69万人の同区は16年度からの新規予算としてなごみの家の家賃、人件費、事業費など1億1220万円を計上。「地域の問題は地域で見つけ、地域で解決する」(同区福祉推進課)ため、2025年までに15カ所に増やす方針だ。

  平時の独居者見守り

  なごみの家での相談は無料。受け付けた相談は区役所の窓口につないだり、地域の関係者が集まる定期的な会議で議論したりする。キーワードは「つなぐ」で、そのために人が集う仕掛けを用意する。

  だからと言って、相談者が来るのを待っているだけではない。

  同区が災害時要援護者名簿の登録者に平時の見守りを望むか尋ねたところ、①要介護3以上の一人暮らし高齢者②75歳以上のみの世帯③重度障害者−のいずれかに当たる1万5000人が同意。今年6月に「見守り名簿」が出来上がった。

  なごみの家はこの名簿をもとに、7月から職員が各家庭を訪問する。それぞれの担当地域の対象者全員と顔を合わせる。ケースによってはボランティアの力を借りながらかかわりを継続する。

  子ども食堂・学習支援

  「ぼくにもハチミツをかけてください」−。6月22日18時、なごみの家(長島桑川)で「子ども食堂」が開店すると、子どもの声が弾んだ。4年ほど前から各地で広がる子ども食堂だが、社協の運営は珍しい。

  この日のメニューはカレーライス、サラダ、ヨーグルト。高校生までの子どもが対象で1食100円、同伴の保護者は300円。事前申し込み制で定員は10人。帰宅時には保護者の迎えが必要だ。

  月1回程度の子ども食堂に加え、7月からは毎週土曜日の午前中に高校生までを対象とした無料の学習支援(定員10人)を始める。ノウハウを持つNPO法人に同区社協が委託し、講師を招く。

  子ども食堂、学習支援に掛かる費用は、寄付を原資とした区社協の「子ども未来基金」(約3000万円)から出す。都内でも比較的住民同士のつながりが強く、助け合い精神の旺盛な同区ならではの取り組みだという。

  政府方針とも合致

  こうした動きは政府の方針とも合致する。

  厚生労働省は15年9月、介護や保育など複数の福祉サービスを1カ所で提供できる全世代対応型の新しい福祉ビジョンを発表。相談窓口についても対象者を問わない包括的なものを目指すとした。今年7月中にも省内幹部が具体的に検討する本部を立ち上げる。

  また、16年度からの新規事業として、学習支援や食事提供などを行う「子どもの居場所」の整備を始めた。主にひとり親家庭の子どもが通うと想定し、おおむね19年度までに年間延べ50万人が利用できることを目標としている。

 なごみの家(長島桑川)の外観

なごみの家(長島桑川)の外観

2016年0704日    福祉新聞編集部


脳のエネルギー不足を助ける「中鎖脂肪酸」の働き[PR]

2016年07月05日 01時41分16秒 | 障害者の自立

高齢になると気になってくる「もの忘れ」や「認知機能の低下」。実際に、認知症の患者数は年々増加しています。そんな中、ココナッツオイルなどに含まれる中鎖脂肪酸が脳のエネルギー不足を助けるとして注目されています。認知症予防にも効果が期待できる中鎖脂肪酸を詳しく知りましょう。

健康ブームで注目される「中鎖脂肪酸」とは

最近「中鎖脂肪酸」という言葉を耳にしませんか。近年の健康ブームで取り上げられることも多くなってきた中鎖脂肪酸は、私たちの健康に関わるさまざまな機能をもつ、身体にとって大事な油の成分です。最近話題となっているココナッツオイルのほか、牛乳などにも含まれ、私たちも普段の食事で摂取しています。

中鎖脂肪酸の健康機能は生まれてから大人になるまで作用する

中鎖脂肪酸の身体への作用は、私たちが生まれてからすぐに始まっています。中鎖脂肪酸は母乳にも含まれており、未発達な赤ちゃんのお腹でもすぐに消化吸収できるよう、直接肝臓に運ばれてエネルギーとなります。

さらに、成長ホルモンの分泌との関連性もあり、赤ちゃん・子どもの健全な成長をサポートしていると考えられます。また、中高年期の健康維持にも中鎖脂肪酸は大きく役立ちます。

中鎖脂肪酸は一般の食用油の成分である長鎖脂肪酸に比べて吸収が早く、体内ですばやく燃焼されてからだに蓄積しにくいので、生活習慣病の予防に役立ちますし、食が細くなって栄養不足になりがちな高齢者にとっては効率的なエネルギー源となります。

 

シニア期の認知症予防にも役立つ中鎖脂肪酸

赤ちゃんから大人になるまでの健康をしっかりとサポートしてくれる中鎖脂肪酸。それだけでなく、多くの高齢者が悩む「もの忘れ」や、年々患者数が増える「認知症」に対しても、中鎖脂肪酸が役立つ可能性が研究されてきています。

もの忘れや認知症の原因や対応策についての研究は世界中で行われています。その中で、脳がエネルギー源であるブドウ糖を上手く使うことができず、脳のエネルギーが不足することが原因のひとつとなっているという考えがあります。

そこで、ブドウ糖に代わるエネルギー源として、中鎖脂肪酸から作られるケトン体が有効であるという研究結果があるのです。

中鎖脂肪酸の認知症改善効果の研究が進む

中鎖脂肪酸の認知症への働きについて、アメリカのメアリー医師は実際に試し、その結果を報告しています。アルツハイマー型認知症のご主人の食事にココナッツオイルを使用したところ、症状に改善が見られたというものです。

この発表を知って同じように食事を変えた多くの人からも症状が改善したという報告がメアリー医師のもとに届きました。

さらに別の研究でも、アルツハイマーの患者と軽度認知障害者に中鎖脂肪酸を摂取してもらったところ、ケトン体が増え、記憶力の低下が抑えられたという結果が出ています。

中鎖脂肪酸はまさに、今後さらに深刻になっていくであろう認知症問題を、よい方向へと向かわせるカギになると考えられるのです。

高齢者は積極的に中鎖脂肪酸を摂ろう

現在、日本は世界一の長寿国と言われていますが、必ずしも健康長寿とはいえず、実際には介護やなんらかの治療を受けながら生活している高齢者が多いのが現状です。

また、厚生労働省の調査によると、高齢者の2割~3割程度がが栄養不足になっていることがわかっています。脳や身体のエネルギー不足は、体力や認知機能の低下につながる可能性があります。


食が細くなりがちな高齢者の方は、健康寿命を延ばすためにも効率的にエネルギーを補給できる中鎖脂肪酸を積極的に摂りたいものです。

中鎖脂肪酸、という名前だけを聞くと少し難しく思えますが、中鎖脂肪酸を含む食用油に変えることで、毎日の食事から摂ることができます。

中鎖脂肪酸を積極的に摂ることで脳や身体の健康が守られ、今後の人生をより豊かにできる可能性があります。ぜひ今日から取り入れてみませんか。

2016年7月4日    認知症ねっと


高齢者笑顔 やりがい 介護福祉士 佐野公美子(さの・くみこ)さん

2016年07月05日 01時33分56秒 | 障害者の自立

 福祉先進国スウェーデンで普及している高齢者向けの運動を基にした「ADL(日常生活動作能力)体操」を老人ホームなどで指導する。「また1人で服を着られるようになった」「トイレの立ち座りが楽になった」。体験者の笑顔にやりがいを見いだし、一人でも多くの人に楽しく年齢を重ねてほしいと願う。
 南宇和高校家政科(当時)卒業後、上京。高校時代に国体に出場するほど水泳が得意で、育児が一段落したのを機にスイミングコーチとして働いた。障害者に教える機会があり「プールの外ではどのような助けが必要なのか」と興味が湧いた。45歳で経験のない介護の世界に飛び込んだ。
 古里を身近に感じる南宇和高の関東同窓会総会を毎年楽しみにしている。中野区在住。69歳。

 2016年07月04日   愛媛新聞


パラ「水の女王」成田真由美、7年ぶり復帰決断のワケ

2016年07月05日 01時20分55秒 | 障害者の自立

 パラリンピック競泳で4大会連続で出場し、日本最多の15個の金メダルを獲得した成田真由美(45)=横浜サクラ=が3月、リオデジャネイロ大会出場選手に内定した。競泳では国内2位タイの年長記録となる46歳で挑む。2008年の北京パラリンピック以降、一線を退いていたが、昨年、7年ぶりに現役復帰。このほどスポーツ報知の取材に応じ、復帰を決めた理由について「20年の東京五輪・パラリンピック開催が決まったことが大きい」と語った。(江畑 康二郎)

 両足は動かない。その分、腕を大きく伸ばし水をかき込む力強い泳ぎは健在だ。96年アトランタパラリンピックから4大会連続出場しメダル20個を獲得。その圧倒的な強さから「水の女王」と呼ばれた成田が昨年9月、「再び世界を目指す」と宣言し、競泳界に帰ってきた。

 3月に行われた代表選考会で、女子7選手の中で1人だけ派遣標準記録を突破。08年北京大会以来、50メートル自由形(肢体不自由S5クラス)で5度目のパラリンピック出場が内定した。

 「これまで多くの子供たちに夢を諦めるなとか、希望を持つことの大切さを偉そうに話してきましたが、ようやく実行できたかな」

 46歳で迎えるリオの大舞台。競泳では国内2位タイの年長記録だ。

 「年齢は考えなかった。諦めず泳ぎ続けて世界と戦えるところまで来られてうれしい。(出場内定メンバーで)最年長なので、若い選手がベストで泳げるような環境作りをしてあげたい。もう母心ですね(笑い)」

 中学1年で脊髄炎を患い下半身まひとなり、車椅子生活に。運動神経はある方だというが、実は水泳が苦手だった。

 「23歳の頃、仲間に誘われてプールに入った時は、とても怖かった。でも陸の上では重く感じる2本の足が、水中では軽くなり『自由だな』と思った。それが楽しくなって泳ぐのが好きになった」

組織委理事就任 今回、復帰の思いが膨らんだのは、「2020年の東京五輪・パラリンピック開催が決まってから」だという。大会招致委理事として携わり、14年にパラリンピアンとして初めて大会組織委理事に就任した。大会を盛り上げるためには日本人選手の活躍は不可欠。海外選手の競技レベルが上がる中、国内選手層の薄さに危機感を感じた。

 「S5クラスで、日本選手権に出場する女子はわずか3人程度。私が復帰してリオに出場することで競技にも注目が集まり、一人でも多く『泳ぎたい』と思ってくれればいいなと思う」

 容易な決断ではなかった。北京大会以降、人工股関節や右肘の手術を6度も繰り返した。再発の可能性も残る。だが、不安より使命感が勝った。

 「一緒に北京大会に出場した選手が、難病が再発して泳げなくなった。そういう泳ぎたいのに泳げない友達がいる。私はこうやって泳げる環境があるだけ恵まれているんです」

 パラリンピックとともに歩んだ20年。初出場した96年アトランタ大会後は、国内の認知度があまりに低く悲しい思いもした。

 「大会から帰国して、ある新聞記者に『パラリンピックって何ですか』と質問されて驚いた。幸い私が金メダルを取れたので、パラリンピックという言葉が活字になればと思い、可能な限り取材を受けました」

 パラリンピックへの理解が深まりつつある現在、東京大会に向けて、障害者に優しい街づくりを訴える。

 「海外から訪れた障害者が「また東京に行こう」と思ってくれるような大会にしたい。建物、日本人の温かさ、いろいろなところを好きになってほしい。それにはいかに一人一人が『おもてなし』の意識を持てるかにかかっています」

60歳までは挑戦 4年後に50歳のレジェンドは、選手としてパラリンピックを目指すのか。

 「今はリオで完全燃焼したい。東京は…まだ分かりません。でも、60歳まではチャレンジャーとして泳ぎますよ。障害を持っていても、いなくてもスポーツの楽しさを伝えたい。可能性があることを知ってほしいから」

 日本障がい者スポーツ協会によると、パラリンピック競泳の最高齢出場は、1988年ソウル大会の平井玲朗さん(大阪市)の61歳。次いで、同大会の若月富士雄さん(愛知県)の46歳。成田がリオ大会に出場すれば国内2位タイの年長記録となる。

 日本オリンピック委員会(JOC)によると、日本で開催した3つの五輪(64年東京、72年札幌冬季、98年長野冬季)の大会組織委役員に、パラリンピアンや元パラリンピアンはいない。20年東京五輪・パラリンピック大会組織委理事に就任した成田が初めて。JOC役員にも、これまでパラリンピアンはいないという。

 ◆成田 真由美(なりた・まゆみ)1970年8月27日、川崎市生まれ。45歳。83年、13歳で脊髄炎を発症し、両下肢まひに。96年アトランタパラリンピックから2008年北京パラリンピックまで4大会連続出場し、金メダル15個を含む計20個のメダルを獲得。96年、川崎市市民栄誉賞第1号。00年、総理大臣顕彰。川崎市市民文化大使を務める。横浜サクラスイミングスクール所属。

泳ぎ終えて笑顔を浮かべる成田真由美

2016年7月3日    スポーツ報知