歌手のMISIA(38)が卓球日本代表の公式応援ソング「SUPER RAINBOW」(22日配信開始)を歌うことが14日、分かった。1931年に日本卓球協会の前身、日本卓球会が創設されたが、公式応援ソングが作られるのは初となる。8月5日開幕のリオ五輪でメダルを狙う選手に、歌声でエネルギーを注入する。
02年ソルトレークシティー五輪ではNHKのテーマ曲「果てなく続くストーリー」、14年の知的障害者のスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス」への楽曲提供など「音楽、芸術の力を通して人々の力になりたい」という思いを、スポーツ界でも実現してきたMISIA。その姿勢に協会関係者も共感。数年前からライブに訪れるなど親交があったことから、この度、満を持して依頼した。
MISIA自ら作詞した同曲には「雨上がりに 虹が見える ものでしょう」「下を向いて歩いていちゃ 見つけられない」「涙は終わりじゃないから 明日へ進もう」といった前向きなメッセージが込められた。
勝利に向けて努力する選手を「虹」に重ね、「日々の生活の中でたくさんの光に出会い、喜び、幸せ、いとしいこと…、傷付いたり苦しんだり、涙するような瞬間に出会うことも。全てが大切なものから生じる思い。その思いを受け止め、頑張る人はたくさんの色を持った虹のように美しく見える」と説明。「虹を描けるような日々を送りたい、頑張る人の背中を押す歌を作りたい―、そんな気持ちからこの曲が生まれました」とコメントした。
6日にNHKホールを訪れた吉村真晴(22)=名古屋ダイハツ=ら代表選手にサプライズで同曲を披露。終演後にエールを交換した。吉村は「パワフルで苦しい時に元気を与えてくれる曲。リオでも試合前、移動の間に聴いてモチベーションを高めていけるように頑張りたい」と喜んでいた。
公式応援ソングを歌うMISIA(前列中)と(同左から)平野美宇、(1人おいて)高木和卓、(後列同)日本卓球協会・星野一郎専務理事、大島祐哉、吉村真晴、神巧也、松平賢二、倉嶋洋介監督
2016年7月15日 スポーツ報知